イタリア出身の指揮者。 1933年イタリアのミラノ生まれ。
1960年、ミラノ・スカラ座で指揮者デビュー。68年には首席指揮者、72年には音楽監督に就任。 1990年、カラヤンの後継として、ベルリン・フィルの芸術監督に就任。 2002年、ベルリン・フィル退任。 2014年1月20日、ボローニャの自宅で死去。胃がんを患い闘病中であった。
クラウディオ・アバド
Claudio Abbado: The Symphony Edition
~今年はイタリア出身の指揮者クラウディオ・アバドさんが2014年1月20日に亡くなって10年経ちます。別ブログに亡くなった時、追悼として投稿した記事の校訂版にお付き合い下さい~ クラウディオ・アバドさんが1月20日にイタリアのヴェローナで亡くなりました。1933年生まれなので80歳でした。指揮者としてますます円熟の時期を迎えているところだったので非常に残念です。先日ルツェルンでの演奏会の模様を観たときは、それほど衰えているように見えなかったのでショックも大きかったです・・・。 私がクラシック音楽をきき始めた頃は、カラヤンが死去してアバドさんがベルリン・フィルの芸術監督に就任した時で、NHK-F…
「雨音はショパンの調べ」なる曲がかつてありましたが、アルゲリッチのショパンは見事な降りっぷりのそれであることよ、と思ったとか思わなかったとか。ま、第2楽章では見事にスコンと寝落ちしていたのだけど。となると、確かにこれは雨音だったのか、ともね。
マウリツィオ・ポリーニさんが3月23日に亡くなりました。1942年の生れですから82歳、近年は体調を崩されて演奏会のキャンセルも多かったそうです。 彼はなんといっても現在最高のピアニストのひとりでした。ここでわざわざ経歴を書くまでもないですが、1960年18歳の時に出場したショパン国際ピアノコンクルールで優勝して注目を浴びますが、他の優勝者のように華々しい楽壇へのデビューを避け、何年間か勉強・研鑽期間を経て1968年に国際的な活動を始めました。 圧倒的なテクニックと洗練された音色で主にドイツ・グラモフォンに録音されたディスクは、現在まで名盤と呼ばれるものばかりです。 しかし、それ故に彼は「完璧…
東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、クラウディオ・アバドが振ったブラームスの「ドイツ・レクイエム」のアルバムをご紹介します。 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」の録音は数々ありますし、このブログでも取り上げてきていますが、今回はクラウディオ・アバドの指揮の物となります。なぜアバドのを借りてきたのかと言えば、その合唱団がエリック・エリクソン合唱団と、スウェーデン放送合唱団だからです。 この二つの合唱団は、合唱界では垂涎の団体です。私自身、スウェーデン放送合唱団の演奏会には足を運んでいます。 ykanchan.hatenablog.com この時も、本当に実力のある合唱団だ…
シューベルトのオペラときいてピンとくる方はクラッシク音楽きく方でも少ないのではないでしょうか。 かく云う私もそのひとりです。 もっぱらシューベルトの劇音楽は台本・音楽も含めて駄作という烙印が押され、このジャンルに限らず、未完や断片が多いこともありオペラ劇場の定番演目になっていません。この後に書きますが、作品自体が「オペラ」に期待するものとは違うので、上演にはハードルが高いかもしれません。 先週末の休みを利用して「フィエラブラス」の全曲をききました。 演奏者は以下の通りです。 カール王(バス):ロベルト・ホル エンマ(ソプラノ):カリタ・マッティラ ローラント(テノール):トーマス・ハンプソン …
22時前に椅子の上で寝落ちをすれば、1時半頃に目が覚めるのも当然の事として。そんなこんなで深夜2時の起き抜けクラシック。ベートーヴェンの第8番は聴いた記憶があまりなく。一通り聴いてはいるはずなのだけれども、どうも第6番と頭の中で一緒になっている印象だった模様。ふと思い立って聴いてみた。オケと指揮者の組み合わせはなんとなくで。物心つくと同時に邦楽ポップスが好きだった自分が惹かれていたのは短調の曲。随分と大人になってクラシック音楽が聴けるようになってからも、まず惹かれていたのは短調の作品。今、改めて長調の作品を聴くと、この優雅な、時にのどかな雰囲気な作品もすんなりと身体に染みこんでいく。どこかゆっ…
丸みを帯びたペライアの演奏でシューマンを。
ショパンは恋心、リストは歌心。両者ともに自分の中でしっかりと咀嚼しきっていなかったためか、そのような相当に適当で曖昧なイメージで来ていたのです。「あなたはショパンにもリストにも感動していたくせに、それは上辺だけのものだったのか?」とね。ええ。上辺だけのものでしたとも。そのような人間なので、実際に聴いてみるまでは「ショパンとリストの食べ合わせってどうなのよ?」と思っていたのだけれども、聴いてみるとなるほどと納得させられたのでありますよ。ピアニストを完全なる主人公にするためにある協奏曲のカップリングだったのだな、と。若かりし頃のアルゲリッチとアバドによる、録音自体は確かに古いけれども、ピアノという…
眉目秀麗なラフマニノフ。くっきりはっきり。それでいてラフマニノフの雰囲気は全く失われず。今まで聴いてきた数少ないラフマニノフのピアノ協奏曲の中でも、これは本当に好みど真ん中ストレート。オケとの絡みもムード抜群。この音源はアバドの60枚ボックスセットをエンコードしたもの。手持ちの音源には本当にお宝が沢山眠っている。まだまだ掘り起こす楽しみがある。
【AMU】==【AmazonMusicUnlimited】 【SPD】==【SpotifyDownloads】昨日のと似てるけど・・・ こっちはクルミなんだ^@^ 中国系の「シナサワグルミ」ってのか!v^+^☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆連鎖元:お爺のウォーク&ジョグ~ウィズ・ソング~《2023/No.196》|今日聴いたのは・・・『アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt):タブラ・ラサ(Tabula Rasa)/ギドン・クレーメル(Gidon Kremer)|キース・ジャレット(Keith Jarrett)【AMU[ULTRA HD]】【SPD】』|[…
【鑑賞日時】2024.9.4.深夜 【会場】KKLコンサートホール 【配信】STAGE+ 【管弦楽】ルツェルン祝祭管弦楽団2005 【指揮】クラウディオ・アバド 【曲目】アントン・ブルックナー『交響曲第7番』 【演奏の模様】 今日・明日と大野・都響が『ブルックナー7番』を池袋で演奏しますが、明日聴きに行くことにしていたので、今夜は、STAGE+(独グラモフォンによるクラシックの映像と音楽の配信サイト)のアーカイヴ映像で、アバド指揮の同曲を鑑賞しました。オーケストラの編成がかなり増設しているパートが目に付きます。三管編成弦楽五部16型でもチェロの台数を数えて見てびっくり、18挺も揃えていまし…
ラジオスイス/クラシックドビュッシー - 牧神の午後への前奏曲🎼(クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)おはようございます。🌤️遠州森町いしだ茶屋新茶。… pic.twitter.com/ugrWU9yj2U — りなも@mix (@shin16_dynamo) 2024年9月1日 広大な農地と曇り空。この時は晴れ間が見えていたが、喫茶店に到着する前にけっこう降ってきた。 びっくすでブレンド。「ツァラトゥストラ」卑小化する徳を274ページまで読んだ。ニーチェ「彼は彼の不在の間に人間たちに何が起こったか、人間は大きくなったか、小さくなったかを知ろうとしたのだ。と、ある時、彼…
東京都交響楽団第1006回定期演奏会 【日時】2024.8.9.(木)19:00〜 【会場】サントリーホール 【管弦楽】東京都交響楽団【指揮】ダニエル・ハーディング <Profile> 音楽高校在学中の1993年から1994年にかけてサイモン・ラトルのアシスタントを務め、1994年にバーミンガム市交響楽団を指揮してデビューする。このデビュー演奏会がロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞、クラウディオ・アバドに認められ、1996年のベルリン芸術週間においてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する。同年には、最年少指揮者としてBBCプロムスにもデビューした。 初来日は、…
曇。 朝から蝉時雨。 NML で音楽を聴く。■ブラームスのピアノ協奏曲第二番 op.83 で、ピアノはエミール・ギレリス、指揮はオイゲン・ヨッフム、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(NML)。一昨日この曲をブロンフマン+ウェルザー=メストで聴いて、頭にこびりついていたので、超一流の演奏でまた聴いてみた。この録音は三年ほど前にも聴いているようだが、まるで初めて聴くような感じがした。この曲は第一番(op.15)に比べ、明るく楽天的なそれだといわれることが多いが、今回聴いてみて、充分もの悲しくも聴こえる曲だと思った。曲の調性は長調だが、第一、二楽章など、全体の半分以上が短調で書かれているのではない…
この連休、雨模様ですね。ムシムシした日が続きますが皆さま体調はいかがでしょうか? さて、明後日、7月16日はカラヤンの命日にあたります。今年は当日、ゆっくりとカラヤンの音楽に浸る余裕がなさそうなので、今日、ゆっくりとカラヤンの音楽聴きながらマエストロを偲びたいと思います。 昨年の命日はヴェルディの「レクィエム」をDVDで鑑賞しました。以前も綴ったように、私が最も好きなレクィエムはヴェルディのレクィエムなので、今年も同じ曲を聴いてもいいかなと思ったのですが、ふと目に入ったのがこのCD。 しばらく聴いていなかったなぁと思い、CDラックから手にしました。これはカラヤンにとって3度目の録音のブラームス…
Introduction ベートーヴェン:交響曲第5番 アンドリス・ネルソンス:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルナルド・ハイティンク:ロンドン交響楽団 クリスティアン・ティーレマン:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 フランス・ブリュッヘン:新日本フィルハーモニー交響楽団 フランツ・コンヴィチュニー:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ジョージ・セル:クリーヴランド管弦楽団 ジョージ・セル:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ハンス・シュミット=イッセルシュテット:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・ブロムシュテ…
【主催者言】 没後10年を迎えたクラウディオ・アバドに捧げられた当コンサートでは、かつてアバドのアシスタントを務めたダニエル・ハーディングがブルックナーの交響曲第4番《ロマンティック》を指揮しました。中世の町の塔から聞こえるホルンの音、森のざわめき、狩りの風景……。ブルックナーは、これらのイメージを抱いて生き生きとした色彩溢れる交響曲を作曲しました。「ハーディングはベルリン・フィルに大きな自由を与え、特別で自発的なものを引き出した」(「ベルリナー・モルゲンポスト」紙)。コンポーザー・イン・レジデンスのイェルク・ヴィトマンによるヴィオラ協奏曲では、アントワン・タメスティがさまざまなオーケストラ・…
https://www.youtube.com/watch?v=pPKE-xUvC2k 本スクリプトの動画はこちらからどうぞ 2015/05/07 Interviewer: Kristin Skjølaas Emmanuel Pahud - " It's all about the music." Oslo Philharmonic 聴手:クリスティン・スコーラース(オスロ・フィルハーモニー管弦楽団バイオリン奏者 エマニュエル・パユ「全ては音楽に関わること」 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 Kristin Skjølaas Emmanuel Pahud, you have the world…
お江戸のお土産「大心堂」さんの特選おこし、“上品な甘さ”とはこういう味のことだろうな、と思います。ありがたくよばれます!感謝致します。 ノロノロしていたら開店時間、正午前にお客様、えーっと貴女は、と思いながらも確信が持てないまま器の説明に入ってしまい、気付くとお見送り。今の天使は?あれ?状態。でも並んだばかりの器を早速選んでいただいて大感激。初登場の釉薬に合格点を貰えた心持ち。う、嬉しい!大鉢(麺鉢として)に久々の深皿、新色のマグカップも。うんと活躍しますように。気さくにお喋りしていただき(嬉しい&楽しかったー!)「また来ます」と優しく言って貰って舞い上がってしまった。海外から旅のお客様には板…
前回、自分にとっての最高の「ボレロ」について綴ってみました。その中で、ムーティがウィーン・フィルと共演した「ボレロ」についても触れましたが、そのCDを入手しました。そのCDがこちらです。 ウィーン・フィル創立150周年記念コンサートのライヴ録音です。1992年3月の演奏会です。この頃のムーティは、ウィーン・フィルからの信頼が厚くなり、要所要所でウィーン・フィルのイベントに登場するようになりました。ムーティの前はクラウディオ・アバドがその役を担っていましたが、カラヤン亡き後、アバドはベルリン・フィルの常任指揮者に就任してしまったので、ウィーン・フィルとの関係は少し遠のいてしまったのでしょう。そこ…
その勇姿 堂々! 皇帝協奏曲!! みなぎる生命力と勇壮な曲想、交響曲的なスケールの大きさをも兼ね備えた名曲。ベートーヴェンの苦悩の時、横溢するインスピレーションの泉が溢れ出して止まらない。 今回は、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》の解説とおすすめ名盤を紹介します。 【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】 【曲の解説】 【各楽章を解説】 第1楽章 アレグロ(速く) 第2楽章 アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ(ゆっくりと、少し動きをつけて) 第3楽章 ロンド|アレグロ:ピウ・アレグロ 【名盤3選の感想と解説】 ヴィルヘルム・ケンプ:ピアノ フェルディナント・ライトナー:指揮 ベルリ…
Introduction ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調《合唱》 アンドリス・ネルソンス:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルナルド・ハイティンク:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ベルナルド・ハイティンク:ロンドン交響楽団 ブルーノ・ワルター:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クリスティアン・ティーレマン:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 フィレンツ・フリッチャイ:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 フランス・ブリュッヘン:新日本フィルハーモニー交響楽団 フランツ・コンヴィチュニー:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団…
Anton Bruckner [1824-1896] Introduction はじめに 概説 参考文献 ブルックナー交響曲第5番変ロ長調 ベルナルド・ハイティンク:バイエルン放送交響楽団 ベルナルド・ハイティンク:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 カール・シューリヒト:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クリスティアン・ティーレマン:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 クリスティアン・ティーレマン:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 エリアフ・インバル:東京都交響楽団 オイゲン・ヨッフム:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ゲンナ…
甲辰年四月十八日。気温摂氏14.8/24.8度。晴。晩に水戸芸術館。水戸室内管弦楽団(MCO)の第113回定期演奏会。 予定されたプログラムに先立ちしめやかにバッハの〈G線上のアリア〉の献奏あり。そしてRadek Baborákの指揮でブルックナー交響曲1番(リンツ稿)。MCOの音はほんとうに美しいがブルックナーのこの曲の良さがアタシにはわからない。後半はマルタ アルゲリッチ刀自のピアノでプロコフィエルのピアノ協奏曲3番。アルゲリッチによるプロコフィエフのこの曲といへば歴史的名盤であるクラウディオ アバド指揮でベルリンフィルがあるが1967年の録音。それから57年、82歳のアルゲリッチが同じ曲…