■ 木の芽と茹でシラスの邂逅 不思議なもので世の中にはどうしても偶然とは思えない食材同士の出会いがあります。初夏なら初鰹と新玉葱、盛夏の頃ですと真鯒に獅子唐、秋には秋刀魚に青柚子、厳冬期の甘鯛に根深葱、そして直近の春には眼張と春牛蒡…海産物に山のものといった組み合わせばかりを列挙してしまいましたが、これらはほんの一例で数え上げればキリがありません…てなくらい奥深い食の世界であります。 静岡県産「釜揚げしらす」いづれも素晴らしい出会いばかりでして、互いにその長所を高めあいながら新たな価値を積み上げてゆくお料理のお手本ですな、自然体でそういった生活が出来ればいいんだけど…と常々考えてはおりますけれ…