Dan O'Bannon 脚本家、映画監督
USC在学中にジョン・カーペンターと知り合い、カーペンターのデビュー作『ダーク・スター』にスタッフ&キャストとして参加。卒業後アレハンドロ・ホドロフスキーの『砂の惑星』の映画企画に特撮監督として参加するが中止。友人の脚本家、ロナルド・シャセット夫妻の元に転がり込み、『エイリアン』を共同で執筆する。デザイナーとしてH.R.ギーガーを薦めたのも、オバノンである。
「本作に描かれているものはすべて真実で 登場する人物は実名です」 原題は「Battalion:The Return of the Living Dead」 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が実際にあった という前提で作られた間接的な続編(パロディ) 「バタリアン」とは軍事用語で(司令部から構成される)大隊のことで 当時は流行語「オバタリアン」の語源にもなりました さらに死の苦痛を訴える上半身だけのゾンビ、オバンバ (脳みそを食べると苦痛がやわらぐ) 「ノウミソ…」と呟きながらうろうろ歩くタールマン 猛ダッシュで人を襲い、バラバラにされても死なない ハーゲンタフ(ハゲでタフだから)といった …
今回は前回のダン・オバノンつながりで。 取り上げるのは子供の時に見たくて、見たくて仕方がなかったゾンビ映画「ゾンゲリア」(1981)。 本当に見たくて、見たくて仕方なかったんですよ。 だって脚本はあのダン・オバノン。 有名な、看護婦が包帯グルグル巻きの男の目に注射器を刺すシーンの写真だけでも十分に刺激的です。 でも当時、劇場で見れなかなくて、ずーっと見たいなぁ、って思い続けてました。 そんなワケで今回、意を決して宅配レンタルをすることにしました! (あらすじ) 田舎町の海辺で写真を撮っている男に、一人の女性が声をかける。彼女の写真を撮っているうちに、彼女が服を脱ぎ誘ってきた瞬間、男は村人たちに…
「エイリアン」(1979)の脚本家、奇才ダン・オバノンが監督・脚本を担当したゾンビ映画。 それが「バタリアン」(1985製作/1986日本公開) ポスターを見た時から、ジョージ・A・ロメロのゾンビシリーズとはちょっと違うなぁ、というのは薄々感じてました。 で、初公開時に劇場に足を運んだんですよ。 見終わった後、「面白かった。だけど、これは何か違う」というのが正直な感想。 それから数十年、やっももう一度見る機会が訪れました。 さて、何か違うゾンビ映画「バタリアン」とはどんなものだったんでしょうか? (あらすじ) 医療会社の倉庫で働くことになった主人公はベテラン職員から、秘密裡に隠ぺいされたゾンビ…
「スペースバンパイア」(1985) 名前が安易ですよね。中学生でも分かる簡単な単語をつなげただけの、B級映画臭がプンプンするタイトル。 原題は「Lifeforce」なので、日本で付けられたタイトルです。 ややこしいのは、原作の本のタイトルが「the Space Vampires」なんです。 そういう意味でタイトルを付けた日本の配給会社に罪はなさそうです。 が、この映画は「名(日本語タイトル)は体を表す」みたいに、大作なのにB級映画みたいな扱いになっちゃいました。 (あらすじ) ハレー彗星を探査するために飛び立った宇宙船「チャーチル号」は、彗星の近くで巨大な宇宙船を発見する。その中には美しい男女…
★★★☆☆ あらすじ 宇宙船に乗り込み、新天地を探す乗組員たち。 感想 いかにも昔の特撮映画といった感じのローテクな映像が、なんとも言えない良い味を出している。三人の乗組員が任務をこなす狭苦しいコクピットだったり、ヌードポスターを貼り過ぎてぼかし処理をされている休憩室だったりと、セットや小道具にちゃんとこだわりが感じられる。しかし、ぼかし処理はオリジナルからなのか日本公開用なのかは分からないが、この処理をした人は余計な事させるなよ、ときっとイラっとしたのだろうなと思うと笑えてくる。それからピコピコとした効果音もグッと来た。レトロフューチャー感。 物語は、宇宙船乗組員たちのとある一日といった感じ…
ぷらすです。 今回ご紹介するのは、巨匠ジョン・カーペンターと「エイリアン」の脚本などで知られるダン・オバノンの長編デビュー作『ダーク・スター』ですよー! アマプラでたまたま見つけて見たんですが、タイトルからシリアスな作品かと思ったら、ポンコツ船員たちが宇宙で繰り広げる、ゆるふわ日常系SFでしたよw 画像出展元URL:https://www.amazon.co.jp/ 概要 銀河開拓の旗艦ダーク・スターの航海を描いた、J・カーペンターとD・オバノンの学生時代の作品をリメイクしたSF。脳だけ生きていて冷凍室から指揮する船長、ビーチ・ボール状エイリアン、思考する爆弾等の魅力ある小道具と忘れ得ぬラスト…
光差し込まぬ漆黒の地下室。 そこかしこに穿たれた井戸の様な穴。 覗き込むとそこには実験の“失敗作”がうねうねと蠢き。 そして、部屋の中を徘徊する何者かの気配。 久しぶりに闇の世界の怖さを感じました。 「ヘルハザード/禁断の黙示録」 (1991年/ダン・オバノン監督) 原題は「The Resurrected」(蘇えった死者)。原作はラヴクラフトの「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」。何をどう間違えるとこのような邦題になるのでしょう。 謎の実験に没頭するチャールズ・ウォード(クリス・サランドン)を案じた妻クレア(ジェーン・シベット)の依頼によりウォードの身辺調査を始めた私立探偵マーチ(ジョン・テリ…
近所のスーパーの惣菜コーナーに壁と楽しげに会話をしているおばさんがおりました。 私には見えませんでしたが、惣菜ケースの中か、その向こうの壁の中あたりに、「お友達」がいたのでしょう(別の日には野菜売り場でダウジングしながらキャベツに話しかけてました)。 さて、他人には見えないものが見えてしまう、という設定の映画はよくあります。シャマランの「シックス・センス」が有名ですが、多分あれの元ネタになってるのが、 「ゾンゲリア」(1981年/ゲイリー・A・シャーマン監督) 脚本は「バタリアン」のダン・オバノン。ハーレクイン・ロマンスか安物ポルノか、という出だしがホラーに一変する瞬間は、かなりの衝撃。 眼に…
『あ、頭に当たったのに死なないぞ!』『映画と違うじゃないか!』なるほど、こういう続編もアリか。「バタリアン」(1985年/ダン・オバノン監督)嘘八百なハッタリかまさせたら世界一と謳われる東宝東和の配給だったので、こんなすっとこどっこいなタイトルにされてしまいましたが、原題は「The Return Of The Living Dead」。つまり、ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の続編です。しかも、「ナイト・オブ~」は実話で、映画化に際しては軍の機密(死体蘇生の原因)を守るため、若干アレンジされている、という設定のメタ続編。位置的には「ゾンビ」の兄弟筋に当たるわけですが、「ゾンビ」が…
〇リプリー役は当初メリル・ストリープが候補になっていたが、同時期、夫のジョン・カザールが亡くなったために受けなかった。 〇企画のはじまりは脚本家のダン・オバノンにある。1970年代後半に、SFコメディ映画『ダーク・スター』を後に映画監督として名を成すジョン・カーペンターとともに制作した。このときにビーチボール製のエイリアンを登場させたことをきっかけに、コメディではなくホラーのエイリアン、本物に見えるエイリアンを作ろうと思い立った。そもそもオバノンは『ダーク・スター』もホラーとして制作したがっていた。 〇オバノンは『メモリー』と題した29ページしかない脚本を執筆した。この脚本は『エイリアン』の冒…
シリーズ7作目。監督は「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレス氏。過去作とは設定上のつながりだけなので、今作から見て大丈夫です。寄生型宇宙人、アンドロイド、巨大企業、閉鎖空間、というシリーズのお約束をきっちり踏襲し、過去作ネタを多数織り込み、手堅く作られた1作。シリーズのおすすめは1と2です。 今回シリーズ随一と言っていいほどウェイランド社が巨悪。 注意としては、嘔吐あり。ドゥルンドゥルンのなにかが人体から出たり入ったり。(ホラー映画なので!) 劣悪な環境の惑星で労働させられているヒロインは、同じく労働者仲間たちと違法な手段での脱出を試みる。冷凍睡眠ポッドを奪うために立ち寄った、半壊した宇宙ス…
★★★☆☆ あらすじ 南極の地下に巨大な神殿があることが発見され、大富豪によって各国から集められた専門家チームが調査に向かう。 www.youtube.com 「エイリアン」シリーズと「プレデター」シリーズのクロスオーバー作品。シリーズ第1作。101分。 感想 映画界の有名クリーチャー、エイリアンとプレデターの対決が描かれる物語だ。もったいぶることなく早い段階でさらっとプレデターが登場して拍子抜けしたが、みなさんご存じのキャラで今更引っ張ることもないと判断したのかもしれない。 この調子だとすぐにエイリアンとの対決も始まるかと思ったのだが、その後は主人公ら調査隊が遺跡を探検する様子が描かれていく…
エイリアン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社Amazon 昨日観た『宇宙戦争』は、宇宙からモンスター的なエイリアンがやって来て地球を破壊する、というものだったけれども、この『エイリアン』では、人類がまだ訪れたこともない宇宙の果ての惑星に行き、そこにいたエイリアンが宇宙船に侵入し、乗組員を攻撃するという展開。 1960年代になると、人類がじっさいに宇宙へと飛び出すようになり、SF映画でも以前よりもリアルな「宇宙船」を舞台にした作品が増えてくる。この『エイリアン』や、『2001年宇宙の旅』、『惑星ソラリス』などもそういう作品だ。 そんな…
1.はじめに 2.【完全解説】なぜエイリアンの酸は自分を溶かさないのか 3.あらすじ 4.監督・脚本・登場人物 5.最後に 1.はじめに 映画「エイリアン(1979)」は、恐怖とSFの要素を融合させた名作です。特に、エイリアンの酸性体液については多くの謎があり、多くのファンがそのメカニズムに興味を持っています。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 2.【完全解説】なぜエイリアンの酸は自分を溶かさないのか 映画「エイリアン(1979)」に登場するクリーチャー、エイリアンは、その恐ろしい外見と同様に強力な酸を持つことで知られています…
※この記事は、2024年9月に更新しました。 辞書で調べると、どんでん返しとは「物語の筋が、意外な方向に大逆転すること」と載っています。巧妙に張られた伏線。予想もつかないラスト・・・映画ファンは裏切られるのが大好きです。 1. サスペンスの名作・・・10本 2. トラウマ級のホラー・・・10本 3. 隠れた名作(マイナー系)・・・10本 3つのテーマから、合わせて30本、どんでん返し映画を集めてみました。 選考は映画ブログ歴7年で、シナリオ執筆歴のあるの筆者の独断です。おすすめ度は映画レビューサイトの評価に基づいています。 必見!サスペンス映画のどんでん返し名作10選 1.『ユージュアル・サス…
「バタリアン」映画情報 あらすじ 予告編 作品データ 「チョコレートドーナツ」映画解説 作品解説 個性豊かなゾンビたち 「バタリアン」感想・レビュー 「バタリアン」関連商品 映画レビュー検索 バタリアン 「バタリアン」映画情報 あらすじ ゾンビ映画の元祖『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で描かれた事が実際にあったという前提で作られた間接的な続編。ロスにある科学資料庫の地下で発見された謎のタンク。そこから吹き出した特殊なガスには死者を蘇らせる作用があった…。 予告編 作品データ 原題 The Return of the Living Dead 製作年 1986年 製作国 アメリカ 上映時間 …
www.bbc.comジョン・カーペンター(製作、監督、脚本、音楽など)とダン・オバノン(脚本、出演、編集など)がタッグを組み、卒業制作として6万ドルという超低予算で撮り、1974年に公開された映画『ダーク・スター』が、『エイリアン』などその後の SF 映画にいかに影響を与えたかについて、公開50周年を機にふりかえる記事である。当時の SF 映画は、『サイレント・ランニング』や『THX-138』など殺伐としたディストピアものが多かったが、『ダーク・スター』にはその暗く絶望的な世界をさらに一歩進めた不条理なニヒリズムがある。カーペンターとオバノンは、人類の本質を求めたキューブリックの『2001年…
122【エイリアン】(ALIEN)[ブレードランナー][ブラック、レイン]のリドリー・スコット([トップガン]の監督トニー・スコットは実弟)監督の'79年SFホラー。このジャンルの金字塔と呼べる作品。原案・脚本は[バタリアン]のダン・オバノン(ちなみに[トータル・リコール]の原案・脚本もこの人)。元々「エイリアン」は『外国人』を意味する単語やけど『異星人』のイメージの方が強いのはこの作品の影響やと思うし、どっちかと言えばぼくも最初は後者で覚えた記憶がある。約半世紀前の作品やけど今観ても色褪せない。やっぱすごい。原点。 淡々と進むストーリーが怖さを助長してるんですよね。これを『退屈』とか言う人は…
認識している限りでは初めてコロナにかかった。しんどかった……。 日経新聞とにらめっこしながら、特に書くことも思いつかないので、観た映画について書こう。 『エイリアン』は1979年の映画。監督はリドリー・スコット、脚本はダン・オバノン、主演はシガニー・ウィーバー。 『ザ・フライ』は1986年の映画。監督はデヴィッド・クローネンバーグ。主演はジェフ・ゴールドブラム。 『リトル・ミス・サンシャイン』は2006年の映画。監督はジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス、脚本はマイケル・アーント、主演はアビゲイル・ブレスリンなど。 『オデッセイ』は2015年の映画。監督はリドリー・スコット、脚本はドリュ…
ジョン・カーペンター 1948/1/16〜
“エイリアン”という単語が異星人を意味する単語になったと言われる作品。このシリーズを全く観ていない。WOWOWでシリーズとして放送してくれ、助かりました。エイリアンを描く元祖的作品。これ以降の作品は物まねになってしまうのでないかというほどの出来だと思った。 監督:リドリー・スコット、原案:ロナルド・シャセット ダン・オバノン、脚本:ダン・オバノン、撮影:デレク・バンリント、音楽:ジェリー・ゴールドスミス。 出演者:シガニー・ウィーバー、ベロニカ・カートライト、トム・スケリット、イアン・ホルム、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハート、ヤフェット・コットー。 物語は、 宇宙船ノストロモ号の乗…