物事の流行のプロセスを見ると、ある一定の閾値を越すと一気に全体にいきわたる状態になることがある。この閾値をティッピングポントという。
流行の状況をグラフに書くと「S」の字を横に倒したような形になる。この突然あがっていく地点がティッピングポイントである。
複雑ネットワーク理論関係の用語で言えば、パーコレーションの一種と考えられるだろう。
同名の本が有名。
ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか
最近国内オールドメディアはもちろん、ネットニュースからも、あまり聞かなくなった話題がいくつかありますが、今回はそのなかの一つエネルギー・発電問題について書きたいと思いますが、メディアが重要なのに殆ど情報を流さなくなった、しばらく後に突然その話題が出ると、すでにのっぴきならない話に成り代わっている、この常とう手段には十分気を付けなければならないからです。 昨今のエネルギー開発は、脱炭素・グリーンエネルギーとか言いながらも、何からその膨大なエネルギーを発電するのか、極めて具体性に弱いだけでなく非現実的ですが、それでも大真面目に太陽光とか風力発電で、何とかなるような”雰囲気”を醸し出そうと必死です。…
その昔、自分がある会社の代表取締役だった頃の話。何人かの若手社員から、次のような質問を受けることがあった。「社長の仕事って、何ですか?」。 こんな質問を二回り以上離れた若造から受けるというのは、よほど風通しのいい会社だったのか、或いは、社長の威厳のなさからか。前者であれば、救いもあるが、どうも後者のような気がする。「無駄なヒエラルキーがなくていいじゃないか」と思われるクチもあろう。自分でも、そういう良さもあるのではと思ったこともあったが、先日、「指導者とは」(原題:LEADERS、リチャード・ニクソン著)を再読して、(やはり、それではいけなかったのだ)と再認識させられた。 // リンク (本書…
今日は久しぶりに「地球環境問題-気候危機」の学習会があり、講師というか話をしました。 年配中心の小グループの会合で8人参加でした。 事前の質問用紙にも答えていただき嬉しかったです。 中学の理科?のような、どうだったでしょうか。 わかりやすく、楽しくと、努力したつもりでしたけど‥‥。 何よりも地球の現状、自己調節機能の攪乱、亀裂が起こっていて、ティッピングポイントを超えると温暖化の悪循環で暴走する事を話しました。 未来は明るくありません。それを直視することを、人々は、あまりしたくありません。 でも人間がやってきたこと、今なおやっている事の事実に向き合う事、これが出発点だと思い話しています。危機回…
「資本主義の次に来る世界」のつづきです。 成長神話と一体的にあるのがテクノロジー神話です。 技術が人々を幸福にし、気候危機問題も解決する‥‥ それほど単純でもないようです。 BSCCS→大気から、あるいはバイオマス発電でCO₂を回収し、地下に貯留する技術。 温室効果ガス削減目標には「実質」という言葉があり、CO₂を排出しながらも、技術の力で大気からCO₂を回収し、相殺する事です。 良い発想、優れた技術のように思えます。またが、果たして? だが成長をひた走るなら、いくら再エネを増やそうにも土地が足りなくない。 IPCCのモデルはBSCCSを組み込んだため、各国の削減目標は緩やかになってしまった。…
先日は科学的な視点から見た気候変動問題に対する見解を述べましたが、今回は社会的な視点から見た気候変動問題に対する見解を述べていきます。 テーマは「終末論的言論による問題」です。 楽観と悲観の差 気候変動問題においてはティッピングポイントを代表に、科学的な知見から離れた終末論的な言論が存在します。 少なくともIPCCや科学者の主流な見解はそういった終末論ではなく、「人為的な影響によって気候変動が起きているからこれこれこういった対策が必要だ」までであり、その対策に失敗したら人類が絶滅したり文明が崩壊する、なんてことは述べていません。 もちろん気候変動に直面する人類の今後を想って悲観的な気持ちになる…
若手「気候変動問題は何を差し置いてもどんなコストを払っても最優先で解決しなければいけないんです」 私「それはSDGs的ではないと思うけど。食糧や飲料水の問題とかもあるわけだし、17項目をバランスよくやるべきじゃないかな」 若手「気候変動で死んでいく未来の世代がどうなってもいいんですか」 私「それは未知数のリスクに莫大なコストを支払ってもいい理屈にはならないと思うけど。途上国で今も死んでいる現在の世代を無視するのは残酷なことじゃない?」 若手「最悪の場合は人類が絶滅するんですから、いくらお金を掛けても解決しなければならないんです」 私「その分のお金で救える現在の世代の命を無視するのは、やっぱり過…
・善意や悪意が先にあるのではなく、善的ふるまいと、悪のふるまいがある。善的なふるまいをすると、善意が湧き、悪のふるまいをすると悪意が湧く。(フィードバックが変わるティッピングポイントをつきとめたい) ・ふるまいを徹底するのは難しい ・悪人になるのは難しい ・善意は無から生じない、悪意も。 ・善人のように振る舞えばいい マキャベリは、「人間は本来、善人になりきることも、悪人になりきることもできない」と言った。悪人にみえるひとの多くは、元から悪意があったわけではなく、悪的なふるまいを社会のなかで学び(たとえばダウンタウンから)、それをかっこいいと思ったのか、おもろしろがってやったのかわからんけど、…
h4 { padding: 0.4em 0.5em;/*文字の上下 左右の余白*/ color: #494949;/*文字色*/ background: #f4f4f4;/*背景色*/ border-left: solid 5px #7db4e6;/*左線*/ border-bottom: solid 3px #d7d7d7;font-size:25px;/*下線*/ } 2009年、作家のサイモン・シネックは、TEDで"How Great Leaders Inspire Action "というスピーチを行い、大反響を呼びました。 今でもTEDの動画の再生回数ランキングでベスト3に入っています…
「苦しみや難しい状況を克服している人の生き様ほど、心の琴線に触れるものはない。」(経営者・コンサルタント/ 習慣を変えれば人生が変わる プレミアムカバー2023 作者:マーク・レクラウ ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon ) 現在が厳しい状況に置かれている人は、同じような境遇の中で、困難を打ち破った人が、どんな行動をとっていたのかを考えてみることです。成功を収めた人が辿った舞台裏には、例外なく違いをもたらした分岐点となる「ティッピングポイント」が隠されているからです。成功者の過去を遡り、そのストーリーを追体験することは、自分の中に眠っている才能を目覚めさせてくれるのです。
「苦しみや難しい状況を克服している人の生き様ほど、心の琴線に触れるものはない。」(経営者・コンサルタント/スティーブン・R・ヴィー) 現在が厳しい状況に置かれている人は、同じような境遇の中で、困難を打ち破った人が、どんな行動をとっていたのかを考えてみることです。成功を収めた人が辿った舞台裏には、例外なく違いをもたらした分岐点となる「ティッピングポイント」が隠されているからです。成功者の過去を遡り、そのストーリーを追体験することは、自分の中に眠っている才能を目覚めさせてくれるのです。 キングジム クリアファイル パタント A4 40ポケット 透明 182TPNWトウ キングジム(Kingjim)…
「完全な自給自足」が志向される理由 上に載せた『完全な自給自足』フィルムは、今年ZDFテラエクスプレス『Power im Dorf』で放映された一部であり、まさに危機の時代を賢く生きる典型であり、ヤコブは現在の危機の時代を逆手にとって生きがいとしていると言えるだろう。 危機の時代と言われる由縁は、 1970年代に始まった「成長の限界」、90年のリオの気候保護宣言、さらには97年の京都議定書の温室効果ガス削減の約束にもかかわらず、世界の国々はあたかも削減約束を免罪符にするかのように排出量を増大させており、2020年には1990年比で160%を超えているからである。 しかも今年2022年は、危機の…
10.9にこの散文詩を再開して そろそろ1ヶ月となる すべてを見ていただいた方 心から感謝申し上げます 散文詩に出会ったのが 2016年3月 とある有名アーティストとの出会い 菓子をボリボリ食べながら 他愛もない話をしていると あのね、いろんなことがあってから 詩を書き溜めてるんだよね と見せてくれたノート 綺麗に描かれた文字達が 踊るように ノートから飛び出してくる 神社などにお参りに行き お願い事を書くのは 墨を使うのがいいと言う えんぴつも日本に入ってきて歴史がある はじめて使ったのが徳川家康 江戸の歴史とともに 使う人が増え いろんな人に受け継がれてきた 昔から使われてきた素材でないと…
人々が戦争したり銃で撃ちあったりしている間にも気候危機はどんどん進んでおり、この度ストックホルム・レジリエンスセンターの研究者がサイエンス誌に発表した研究結果は、5つの分野で既にティッピングポイントを超えてしまった可能性があることを指摘している。 ティッピング‐ポイント(tipping point)・物事の分かれ目。特に、小さな変化が蓄積した結果、ある時点を境に劇的な変化を起こす現象についていう。分岐点。転換点。「地球温暖化のティッピングポイント」ティッピングポイントとは - コトバンク これはリジリエンスセンターの研究者が過去15年間のティッピング・ポイントに関する200以上の科学的レポート…
ドーナツ経済--先日のニュートンのつづきです。 1720年、「南海会社」(南米の植民地との貿易の独占権を与えられていた英国の会社)の事業が成功を収めたという間違ったうわさをきっかけに、株価が急激に上がり始めた。 すでにその株式をいくらか保有していたニュートンは、4月、株式を売却して大きな利益を得た。 しかし株式の上昇はその後も続き、国全体が熱狂に包まれると、市場の誘惑にあらがうのがむずかしくなった。6月ニュートンはかなり高騰していた株式を購入した。 それはバブルがピークに達して崩壊するわずか2ヵ月前だった。その結果、それまでの長年の蓄えは一挙に失われた。 「天体の動きは計算できても、人間の狂気…
今日は「西南部健康友の会」の総会で「気候危機・地球環境問題」について話しました。 「健康友の会」なので、人間の健康と地球の健康の関連についをテーマに。 ヨーロッパの熱波と森林火災、乾燥地域のパキスタンで大洪水。 . . 人間は、コロナ感染で発熱、ワクチン副反応で発熱。 地球は、温室効果ガスで発熱。 原因物質の発生源は人間。 それがわかっているのに止められない。 . 体温計の目盛りが43℃までしかないのはなぜ? って、みなさんに質問。 . . それは、43℃超えると人は死んじゃうから。 平熱36.8+6℃で死んでしまう。 さて、地球。 産業革命以来1.2℃上昇し、平熱14℃+1.2℃で15.2℃…
理想の人生をつくる 習慣化大全 [ 古川 武士 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る こんにちは。shigemooです。 今回は、古川武士さんの書かれた「理想の人生をつくる習慣化大全」を解読していきます。 古川さんは、習慣化をテーマにコーチングされている方です。 他人ではなく昨日の自分を超える 人は他人と自分を比べがちです。 なぜなら、人間は相対的に物事を把握することで自分の立ち位置を知る生き物だからです。 しかし、他人と自分では背景や軸が全く異なるため、そもそも比べることはできないのです。 では、どうすればよいのでしょうか。 著者は、こういいます。 大切なのは、過去の自分より1ミリでも成長…
斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書(2020年9月)におけるマルクス利用・援用の問題性 ――「脱成長コミュニズム」主張のための我田引水解釈・捏造・虚言・妄言について―― . 上記、西野勉高知大名誉教授による斎藤幸平氏の批判論文を見つけ、勉強中です。私には難しい、でも勉強します。なるほど、なるほども多い。 長年のマルクス研究者の西野氏は、斎藤氏の「本源的蓄積論」は、解釈のペテンと批判し、マルクスの「最晩年の真の理論的な大転換」は、捏造と我田引水と、激しい言葉で批判している。 ここは、斎藤氏がこの批判に正面から応え、議論してもらえればと願うばかり。少なくとも斎藤氏はメガ版編集にかかわり、晩年…