本日はビル・エヴァンスの記念すべき初リーダー作をご紹介します。1956年9月に録音され、翌年初めにリヴァーサイド・レコードから発表されたこのアルバム。後のエヴァンスの輝かしいキャリアの第一歩となるのですが、実は発売当初は評判を呼ばなかったようです。当時のレコード売り上げはたった800枚。もともとジャズのレコードはポップスに比べると大して売れないものですが、それにしても惨憺たる結果です。 実際、エヴァンスのディスコグラフィーを見てもこの後の彼の録音は1957年にチャールズ・ミンガス「イースト・コースティング」、ジミー・ネッパー「ア・スウィンギング・イントロダクション」,、プレスティッジ・オールス…