上記映画作品は、代表的な仏ヌヴェルバーク映画の旗手、ジャン=リュック・ゴダールによって撮られた、1960年代のローリング・ストーンズの若かりし日の名曲誕生ドキュメンターに、重畳して当時の革命家、特に黒人過激派の主張を、オムニバス的にはめ込んだ、内容的にも非常に分かりにくい映画です。如何にもゴダールらしい難解な作品です。しかしその中で、まだ二十歳代と見られるローリング・ストーンズのメンバーが、練習を通して試行錯誤を重ねながら、後日有名となる曲『Sympathy For The Devil』を作り出す過程は、彼らの音楽に対する素朴でひたむきな姿を顕わにし、昨年逝去したドラマー、チャーリー・ワッツの…