学生の頃、世の中の女性は全て女神に見えた。何と美しいのだろう、それは近づけない程に…。なかでも好きになってしまったひとは更に輝いていた。まさに高嶺の花だった。手を伸ばしても届かない。そもそも怖くて手が出ない。怖いのは自分が傷つくからか、恥ずかしいからか、それは定かではない。持てる全てのマイナス思考が自分がそんな行為に至ることを止めてしまうのだった。 しかし結婚生活を何十年もしているとわかる。女性も人間であると。しかし女性とは男性にとり、例え喧嘩をしてもいずれ還っていく安らぐ存在だ。年齢に関係なく男はいつも女神に憧れるように出来ている。それが無くなったらオスとしては終焉なのだろう。 花を第三人称…