日本神話に登場する伝説の生物。8つの頭と8つのしっぽをもつ蛇の怪物。
『日本書紀』では八岐大蛇の表記。『古事記』では八俣遠呂智の表記。
蛇がモチーフのため、近年の創作物ではやまたのおろち、『MM9』等、竜(ドラゴン)の分類にされているケースもある。
マンガ『鬼灯の冷徹』では、飲酒の関係で落ちた亡者を折檻する地獄で、獄卒として働いているという設定。
スサノオノミコトが倒した際に、尾から剣が出たので、天照大神へ献上。「天叢雲剣」と名付けられたが後諸般の事情で草薙剣と改名。白川静の「雲=九という雌ドラゴン(云 が雲気から尻尾が出てる形)に雨」説とか、どっかで「クサナギ=ウナギとかのナガムシを指す語説」があったけど振り回したらいけないっぽい。
なお平家物語において、八岐大蛇はこれを「とりかえしちゃる」という執念を募らせ、「80代目(明治期までは80代目)」のすめろぎ安徳天皇となり、八歳の時にそれを奪い取って「一見すると入水して果てる」形で帰ったという。