石破茂首相が臨時国会で、就任後初の所信表明演説を行った。今回はこの内容を検討する。 先(ま)ずは、外交安全保障問題である。 《国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアによるウクライナ侵略はいまだに続いており、戦火は絶えません。今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない。そのような不安を多くの方々が抱いております。何故ウクライナにおいて抑止力が効かなかったのか、私は強い思いを持っております。中東情勢なども相まって、国際社会は分断と対立が進んでいます》 ここで指摘すべきは、マスコミが事実を伝えず、偏向報道を行っている以上、〈ロシアによるウクライナ侵略〉の実態がよく分からないことである。基本的に…