訓読 >>> 3824さし鍋(なべ)に湯(ゆ)沸かせ子ども櫟津(いちひつ)の檜橋(ひばし)より来(こ)む狐(きつね)に浴(あ)むさむ 3825食薦(すごも)敷(し)き青菜(あをな)煮(に)て来(こ)む梁(うつばり)に行騰(むかばき)懸(か)けて休むこの君 3826蓮葉(はちすば)はかくこそあるもの意吉麻呂(おきまろ)が家なるものは芋(うも)の葉にあらし 要旨 >>> 〈3824〉さし鍋に熱い湯を沸かしてくれ者ども。櫟津の檜橋からこんこん鳴いてやって来るキツネのやつに浴びせてやろう。 〈3825〉食薦(すごも)を敷いて青菜を煮て持って来なさい。屋敷の棟木に、行騰(むかばき)を解いてひっかけて休ん…