訓読 >>> 3436しらとほふ小新田山(をにひたやま)の守(も)る山のうら枯(が)れせなな常葉(とこは)にもがも 3437陸奥(みちのく)の安達太良(あだたら)真弓(まゆみ)はじき置きて反(せ)らしめきなば弦(つら)はかめかも 要旨 >>> 〈3436〉新田山の山守に大切に守られている木々のように、梢が枯れることなく、ずっと青葉でいてほしい。 〈3437〉陸奥の安達太良山の真弓の弦をはずして反らせたまにして来たら、もう二度と弦は張れません。 鑑賞 >>> 3436は、上野の国の歌。「しらとほふ」は語義未詳ながら、「小新田山」の枕詞。「小新田山」の「小」は美称。「新田山」は、太田市北方の金山。…