これは酷い(笑) まず冒頭の葬式のシーンは「小早川家の秋」(1961)のオマージュ ちなみに「小早川家の秋」舞台は京都ですが 現代の鎌倉でもこのようなお葬式をしているのでしょうか(笑) カツ丼が自慢の食堂を営んでいたやさしい祖母の絹子が死に 孫の大輔はただ一度だけ、激しく怒られた時のことを思い出していました 祖母の大事にしていた夏目漱石全集の「それから」を読もうとしたときで それが原因で大輔は失読症になり、23歳になった今も無職です 祖母の遺品を片付けているとき、「それから」の本を開くと 夏目漱石のものと思われる直筆のサインと、祖母の若い頃の写真 これは価値のあるものではないかと、本に挟まって…