東映京都生え抜きの職人監督。 『沖縄やくざ戦争』『大阪電撃作戦』など実録路線の傑作、まむしの兄弟シリーズや『脱獄広島殺人囚』などのロービートでコミカルな娯楽映画から、笠原和夫脚本によるテロリスト賛歌『日本暗殺秘録』や自ら脚本も執筆し日本の漂泊民「サンカ」を描いた『瀬降り物語』などの問題作まで、作風は幅広い。
原作は笹沢左保の時代小説「木枯し紋次郎 赦免花は散った」 主演は中村敦夫ではなく、文太兄ぃ TV版は見たことがないのですが 主題歌の「だれかが風の中で」のレコードはなぜか実家にあります マカロニウエスタンみたいで面白かったですね(笑) ビターなラストはアメリカンニューシネマ風でもあります 長い楊枝に左の頬の傷がトレードマークの紋次郎の 「お控えなすって」から入る口上に 「あっしには関わりのねえことでござんす」の決め台詞 三度笠に道中合羽翻す兄ぃのかっこよさは ポンチョ姿のクリント・イーストウッドにも引けを取りません(笑) 悪い奴らはとことんワルく同情する余地もない 渡瀬恒彦の罪状は7歳の女の子…
兎売りのちんぴら・清。“報酬100万”につられて、九州制覇を目論む組の手先になって宮崎に乗り込んだ。内心は不安でいっぱいの清だから、いっぱしの兄貴風を吹かせて夜の盛り場へ足を延ばしてみたものの、いざとなると恐怖に駆られてホテルへ逃げ帰る有様であった。恐怖感を紛らわすようにセックスに明け暮れ、挙句の果てに対立していた組と宮崎の組織に手を打たれてしまう。それを知らせてきたのは、集団就職で大阪へ来た時に騙されて、清にトルコへ売られたよし子である。所詮は使い捨ての鉄砲玉。おめおめと組へ戻るもならず、孤立した清の元に残ったのはよし子だけ。「あんたの兎、大きくなったよ。」そんなよし子が無性に腹立たしく、八…
岐阜に大阪の暴力団が鉄砲玉の川島(小池朝雄)を送り込んできて武(菅原文太)、邦夫(伊吹吾郎)、宏(渡瀬恒彦)の三兄弟は動揺する。宏にいつも発破をかけられている信男(荒木一郎)は花売り娘(早乙女ゆう)に恋するが、彼女は川島に惹かれていた。
目の病気で会社をクビになったテストドライバー・速水は、友達の美代子と宝石泥棒を計画。数日後、まんまと宝石を盗んだ二人は、警察の追っ手をくらますため別々に逃亡。作戦は成功したかに見えたが、速水の乗るバスに、警察に追われる銀行強盗・谷村と桐野が乗り込んできたことから、事態は一変。駆け出しの女優、主婦、ホステス、小学生、チンドン屋、宝石泥棒を巻き込んで、逃げるバスと追うパトカーの壮絶なカーバトルが始まった!非常線を砕いて狂走するバス、緊迫と戦慄に包まれた乗客たち。狂気の狭間でエスカレートしていく人々の恐怖は、奴らを二重三重の犯罪へと巻き込んでいく――!! (Prime Videoより引用) 監督:中…
1962年 中島貞夫監督のデビュー作。 ja.wikipedia.org シンプルすぎるセットなど、予算の関係?とも思ったが、wikipediaで製作秘話を知ると新人にしては破格の予算ではあったらしい。(といっても新人にしては・・だしな)。シンプルさは、若い監督たちが作った観念的なものにもみえたする。 そして、エロ的見世物にまみれているのに随分頑張っている出演者、スタッフに感動も覚える。 野川由美子が千姫を演じているが、哀れな見世物的な感じでなく、自分をもった千姫だ。とっても美しい。 千姫がこどもを授かれない体なので、そのかわりに、と、くノ一に秀頼の子種を授け。。と、真田幸村が策を練り、なんて…
大奥マル秘物語 [DVD] 佐久間良子 Amazon 1967年 中島貞夫監督 小学校の頃なんとも禁断の香りが匂い立っていたテレビの「大奥マル秘物語」。実際に見る機会は与えられず大人の香りのみ嗅ぎ取っていたあの番組の元の映画がこちら。直接的な表現はあまりないが扇情的に作ってある。最近のNHKの「大奥」やよしながふみ氏のその原作に比べると上様はただただ気に入った女性にお手をつけられるばかりで人間的な苦悩や女性との相互の気持ちのやりとりというのは描かれない。 気持ちのやりとりが深く描かれるのは女性同士。その中でも二話目の岸田今日子のエピソードは内にこもったような情念がこぼれ落ち、カメラも美しくなん…
母の命と引き換えにこの世に生を受けた男が、日本古来の温泉場に郷愁を覚えて風呂行脚の旅へ。全国の名湯秘湯からアイデア浴場、さらにはトルコ風呂の㊙……ついに彼がみつけた究極の風呂とは。中島貞夫監督による風俗ドキュメント第二弾。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用) 監督:中島貞夫出演:大木正司/女屋実和子ナレーター:常田富士男 インタビュアー:川村依久子 いや、いかがわしいポスターではありますが、やはり記録として残しておかなくてはなりません! 日本はぬるま湯に浸かっている! というわけで温泉レジャー花盛り(当時も今も)。そして風呂にとりつかれた男の旅が始まる。混浴、絶景、奇妙奇天烈な風呂の数々…
さらば、わが友 実録大物死刑囚たち [DVD] 磯部勉 Amazon 80年 中島貞夫監督 死刑囚の獄にいたが法廷闘争の末、無期懲役になった著者の手記をもとにした物語。冒頭の恐喝シーンに人相の悪い役所広司が主人公に使われるカタチで出てくる。 役所広司が銃で気弱そうな人物をおどしているところはなかなか凶悪で、犯人側を応援する気などさらさら起きないのだが、この磯部勉という俳優演じる主人公はなかなか冷静で計算がたち、だんだんに好感が持てるようになる。 拘置所で同房になるのは荒井注。そこはさらっと終わり、いよいよ収監される刑務所、しょっぱなから気の利いたふるまいをする室田日出男がすごく味がありかっこい…
狂った野獣 [DVD] 渡瀬恒彦 Amazon 先月亡くなられた中島貞夫監督作品(1976) 京都の路線バスを使ってのバスジャックもの びっくりするほど面白かった。 70年代の京都駅八条口付近や京都市バスの停留所看板も懐かしいが、アフロヘアー時代の鶴瓶のラジオ放送の様子、三上寛のライブなども時代の空気をたっぷり吸い込みすごい躍動。渡瀬恒彦のかっこいいばかりじゃない体を張った演技、個性的な乗客とにんまりさせられる結末など大傑作。乗客の中のチンドン屋の演奏なども随所に挟み込まれ、ファンキーな魅力。
中島貞夫 さん 映画監督。 1934年(昭和9年)8月8日 、生まれ。2023年(令和5年)6月11日、死去。 訃報 中島貞夫さんが死去 映画監督「木枯し紋次郎」 - 日本経済新聞 映画監督・中島貞夫さん死去 88歳 「木枯し紋次郎」など | 毎日新聞 映画監督 中島貞夫さん死去 88歳「893愚連隊」など手がける | NHK | 訃報 中島貞夫さん死去、88歳 映画監督、「極妻」「日本の首領」:時事ドットコム 「木枯し紋次郎」「新・極道の妻たち」中島貞夫監督が肺炎のため死去、88歳 - おくやみ : 日刊スポーツ 映画監督の中島貞夫さん死去 「木枯し紋次郎」など - 産経ニュース 映画監督の…