その答えは、専業であれ、兼業であれ、さまざまな負担を主婦に押し付けることで社会を回してきた日本の循環構造にあったと私は思う。政府、企業、学校や保育の在り方。そして人々の意識。「女性が輝く社会」という標語がむなしく思えるのも、構造的な女性の負担構造は変わっていないからだ。そしてその循環構造には、片働き男性は妻が専業主婦ゆえに転職がしづらい、共働き男性は、職場が ”家に専業主婦の妻がいる” 男性を前提とした働き方だから早く帰れない・・・・・・といった具合に、ばっちり男性たちも組み込まれている。(中野円佳『なぜ共働きも専業もしんどいのか』PHP新書、2019) こんにちは。その答えというのは、本のタ…