京劇

中国ドラマ「月に咲く花の如く」が、TOKYO MXにて2024年2月17日より月～金各1話再放送されている。中国語タイトルは《那年花開月正圓》、英語は《nothing gold can stay》。全74話。 時代は同治8年とあり、清朝同治帝の頃の陝西商人を描いている。スンリー演じる周瑩が武芸にも長けて飄々と強いのが小気味良くて視聴継続。身売り証文に束縛された侍女が屋敷から逃亡できるのか、とも思ったが、武侠チックなドラマは好きなのであまり気にせず。呉家が誠と信を大切にしているあたり、商売モノにしては義侠的で好きかも。

2024/04/27更新 地主の搾取に耐えかねて 決起した農民たちを導く女性党員 革命現代京劇《杜鵑山》Dujianshan あらすじ 主な登場人物 データ 解説 みどころききどころ 鑑賞 あらすじ 1928年春。地主の搾取に耐えかねて決起した雷剛を始めとする農民たちは杜鵑山に本拠地を構える。 共産党の革命本拠地・井崗山から雷剛たちのもとに派遣された共産党員・柯湘は杜鵑山の農民たちを指導する。 地主との対立が深まる中、仲間の杜媽媽と雷剛が敵の手に落ちる。柯湘は農民たちに団結を促してふたりの救出して地主の武装団を倒す。 赤い星が目を引きます 主な登場人物 柯湘 Kexiang 杜鵑山農民自衛軍の…

俳優が自分の本来の役柄「行当 hang dang 」とは異なる役を演じることがあります。これを「反串 fan chuan 」といいます。 これは滅多にお目にかかれません。反串の面白さは意外性にあります。一流の役者たちが遊び心満載で全く趣の異なる役柄をやるというギャップ。役者が役柄を極め、名が広く知られているからこそ楽しめる贅沢さがあります。 青衣・李佩紅の武生 武生・趙永偉の花旦 花臉・楊赤の青衣 第一期中国戯曲学院研究生卒業公演 反串《八蜡廟》 あらすじ キャスト 青衣・李佩紅の武生 初めて見たのは「九州戯苑」というテレビ番組の100回記念の収録でした。 程派（程硯秋）の青衣・李佩紅が武生、…

のしかかる重税と一家離散の悲劇 無辜の民の姿を描く程派（程硯秋）の名作 《荒山泪》Huangshanlei あらすじ 登場人物 ポイント 鑑賞 あらすじ 明朝。 河南済源県の農民・高良敏は重税が払えず息子の高忠と共に収監される。 息子の嫁の張慧珠は絹を織り、孫の高宝璉が売り歩くことで罰金を払って釈放される。 ようやく一家団欒でいるところ、近隣に住む鮑世徳から更に重税が課されることを知らされる。高良敏と高忠は金策のため、薬草を採りに山奥に入るが、ふたりとも虎に襲われて喰われてしまう。 高良敏の妻・陳氏は驚きと悲しみのあまり亡くなってしまい、高宝璉は賦役のため連れ去られて張慧珠ひとりが残される。 …

8日 梅華香韵 2000年4月8日13時30分 北京・長安大戯院 北京京劇院梅蘭芳京劇団 上はパンフレットで真ん中の写真は1950年に《貴妃酔酒》で楊貴妃を演じる梅蘭芳左側の同じポーズの写真は梅葆玖でその下には直筆の題字があります下はロビーに置かれていた俳優紹介の看板 主催：北京市委宣伝部 北京市文化局 協力：北京梅蘭芳基金会 芸術顧問：梅葆玖 姜鳳山 四大名旦のひとり・梅蘭芳（1894-1961）の代表作を集めた公演。息子の梅葆玖（1934-2016）と琴師の姜鳳山（1923-2012）が芸術顧問となり、梅派の俳優たちが演じています。 《天女散花》 天女：尚偉 司鼓：孫連生 胡琴：舒健 《廉…

2024/04/27更新 茶館を営む女主人は仮の姿 敵を欺き一網打尽 革命現代京劇《沙家浜》Shajiabang あらすじ 主な登場人物 みどころききどころ データ 鑑賞（１） 鑑賞（２） あらすじ 沙家浜鎮は陽澄湖に隣接した江蘇省蘇州市常熟県の町。 「新四軍」の正式名称は「国民革命軍新編第四軍」。日中戦争（1937-1945）において成立した中国共産党軍が基幹の国民軍。 沙家浜で茶館を営む阿慶嫂は中国共産党員であり、地元民と連携して新四軍の指導員・郭建光が率いる傷病兵たちを密かに迎え入れる。 忠義救国軍の司令・胡傳魁と参謀長の刁徳一は、日本軍と裏でつながっており新四軍の傷病兵らの行方を追って…

老生の名優・周信芳 Zhou Xinfang（1895-1975）の代表的な演目のひとつです。 周信芳は独特の芸風と巧みな技で人気を博し、新しい芝居にも意欲的で主に上海で活躍の場を広げました。その流れを脈々と受け継ぐ上海京劇院の十八番と言えます。 幼少期の「麒麟童 Qilintong 」の芸名から流派は「麒派 Qipai 」と呼ばれています。そして「麒派」の名優といえば陳少雲。「国家級非物質文化遺産伝承人」という謂わば「人間国宝」です。 陳少雲 Chen Shaoyun が主演の新編歴史京劇は必見 京劇《蕭何月下追韓信》1時間29分34秒 蕭何：陳少雲 韓信：傳希如 張良：金喜全 陳平：徐建忠…

20220430@舞台芸術公園「有度」 唐十郎の『ふたりの女』は妄想の約束を受け取った責任をめぐる物語なのかもしれない。紫式部の『源氏物語』とチェーホフの「六号病棟」を本歌とするらしいこの戯曲は、ミイラ取りがミイラになるお話と言って差しつかえないだろう。精神病院に入院中の奇妙な女の言葉を受け取ってしまった医師は、その言葉に期せずして束縛されることになる。まるで神の宣託であったかのように。そして医師はますます狂気の領域に引きずられ、最後には、自ら病棟に収容されることを望むことになる。 ただ、唐十郎はそのような狂気と正気の往還を、筋書きとしてわかりやすく定式化しているわけではない。こう言ってみても…

☆★昔から、中国映画は、合わないのも多い。京劇役者が、清朝末期から、文化大革命までの激動の時代を生きた３時間近くの大作。 京劇も歌舞伎のように男だけの演劇なので、特に女形に対しては男色的な要素が発生しやすい。 本作では、少年時代から描くことで、仲間意識が友情を経て、愛へと変わってゆく経緯をうまく描いている……というのは、早送りで見ても分かった。 香港または中国らしいフィルム撮影の荒い映像に、美人も出てこない上に珍妙な京劇メイクと、地味な話ゆえ、まともに見られなかったんだよなあ。個人的好みとして、本作や京劇の女形に魅力を感じない、というのも大きい。

中国ドラマ『瓔珞＜エイラク＞～紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃～』は、その美しい音楽も視聴者に深い感銘を与えています。特に主題歌、オープニング曲、エンディング曲について、詳しく見ていきましょう。 1. 主題歌「無常春秋」: 歌手は吳若希（ジニー）さんで、壮大なイントロから始まり、中国特有のインストルメンタルがドラマの世界観を引き立てます。メロディはドラマにぴったり合い、感動を誘います。歌詞の最後の一言「不疚」は、内省不疚（ないせいふきゅう）で、自らを省みて罪のないことを示しています。 2. もう一つの主題歌・オープニング曲「看」: この曲は、陸虎（ルウ・フウ）さんが歌い、静かなイントロから始まります。…

ミステリー・ローズ こちらのバラは、YEGのインスタグラムの河合伸志氏のコメントによると、「趣味家として育種に取り組む入谷新一郎さんが伊豆半島の民家に生えているのを見付け、持ち帰った株です。いわゆるミステリー・ローズの１つです。」 とありました。咲き進むにしたがって、花の雰囲気が違って見えます。京劇に出てくる美人を思わせるような艶やかさ。 木に絡むようにして配されているんですが、その木というのが、こちら↓ 桜なんですよ。ご無体な・・・という感じもしますが。 この桜もとってもきれいなんです。紅豊（ベニユタカ） 桜の花が散った後は、さらにこんなことになっています。 ナニワイバラとダブル巻き。豪奢で…

お休みだったので、前から観たかった覇王別姫4kを観に行きました。 時代に翻弄されながら、純愛を貫き、時に愛憎、時に協力して愛する男と京劇を守ろうとした2人。長い映画ですが、見応えがありました。レスリーチャン、コーンリー、名優です。良い映画だったなあ。

ダイナフォント74書体をダイナフォント全書体が使える年間ライセンス「DynaSmart V」に4月17日から提供開始 DynaSmart V提供ダイナフォント2024年春新書体 優美に舞う金の蝶が幻想的に詩の彼方へと誘う2024年新書体「金蝶体」 柔剛競演の明朝体の新多言語となる「金剛明朝体 タイ語」 呼吸を整えるようにフィットする文字「金剛黒体コンデンス ラテン語」 呼吸を整えるようにフィットする文字「金剛黒体コンデンス ベトナム語」 コトブキヤ×DynaFont「RaMuDa ダイナフォントモデル」のカラーフォント 爽やかな春にピッタリの明るくクリーンな文字「青花ゴシック体」 DynaSm…

観ました。配信「剣劇 三國志演技～孫呉」 生きててよかった。 こんなかわいい可憐な周瑜と月の女神に愛されすぎたようないたいけな孫策に出逢えるなんて。 世界に伍してゆける策瑜がまたひとつ生まれました。 関係者さんぜひ円盤化、そして漢語圏（繁体字、簡体字）で輸出してください。策瑜なら売れます。覇権カプです。ましてやこの麗しくも実力派の役者陣なら！ 芝居の内容はべつに改めてわたしが語る必要も無いかな、と思うくらいほかのファンの方々が触れられているので、重度のオタク視点から少々感想を。 関係者さん火鳳燎原読んでたりします？ 読まなくても男性なら、父の背中を超えるというのは課題なんでしょうね。「八歳の頃…

第二部は甄嬛が懐妊して……というお話。第25話～第45話まで。 記事は第33話の漢詩から始まります。

さらば、わが愛／覇王別姫 4K修復版Blu-ray [Blu-ray] レスリー・チャン Amazon なんだこれ。傑作すぎるだろ。 まず同性愛を描いた作品として演出がキレキレなのがあって、随所に男根のメタファがズガンと描かれてて参っちゃうよね。煙管を口に突っ込まれるところで血が出たり、スッポンの首を斬って微笑んだりと、いやこれさすがにやり過ぎだろ！？ と思っちゃいそうなシーンも、その直球の演出にただただ打ちのめされるしかない感じ。 ただすごいのは同性愛だけじゃなくて、ふたりとその周囲を巡る人間関係のドラマになっているとこだよなあ。師匠の呼び出しのやり取りはもう面白すぎて仰け反った。菊仙と蝶衣…