「第三の視点」 「物事は両面からみる。それでは平凡な答えが出るにすぎず、智恵は沸いてこない。 いまひとつ、とんでもない角度― つまり天の一角から見下ろすか、どちらかして みれば問題はずいぶんかわってくる。いろんな角度から見てみる。 鳥瞰的に見てみると真実にせまることができる。」 (司馬遼太朗、「第三の視点」 夏草の賦より) これを別の言い方で述べてみます。 「同じ土俵で相撲をとればなかなか勝負がつかない」ということがよく言われますが、これは同程度のレベルや能力(認識力)を持ったもの同士の議論ではなかなか結論が出ない、というようなことです。 あるいは言い争いなどでも、いっこうに決着がつかないとい…