上空から見た西銀座チャンスセンター 「宝くじなんて、期待値(戻ってくるお金の平均)が半分以下の、最も効率の悪いギャンブルだ」 数学や経済に詳しい人はそう言います。確かに、1等に当選する確率は数千万分の一。東京ドームに集まった観客の中から、たった一人が選ばれるよりもはるかに低い確率です。冷静に考えれば「当たらない」とわかっているはずなのに、なぜ私たちは、あの黄色い看板の窓口に並んでしまうのでしょうか。 今回は、論理では説明できない「宝くじを買う」という行為の正体を、心理学と哲学の視点から紐解いてみたいと思います。 1. 「期待値」ではなく「期待感」を買っている 経済的な合理性で見れば、宝くじは「…