沖縄の危機と人権 沖縄は、日本本土から約1,500km離れた、太平洋に浮かぶ島々である。第二次世界大戦後、アメリカの施政権下におかれ、1972年に日本に復帰した。しかし、沖縄は現在も、アメリカ軍の基地が集中しており、その基地負担と日米安保体制によって、深刻な人権問題に直面している。 基地負担の重さ 沖縄には、アメリカ軍の基地が全国の約70%が集中している。その面積は、沖縄本島の約20%にも上り、民間用地の約10%を占めている。基地の周辺では、騒音や振動、環境汚染などの被害が深刻であり、住民の生活に大きな支障をきたしている。 また、基地の建設や訓練などの活動によって、事故や事件が頻発している。2…