大学のサークル仲間と集まるのが、今でも苦手だ。一人一人はそれなりに好きだけれど、人が増えると自分がどんな立ち位置でどう振る舞うのがよいかわからなくなり、逃げ出したくなる。男性陣とは肩の力を抜いて話せないし、女性陣とは仲良く「してもらっている」感覚が抜けない。 サークル同期、特に女子はほとんどが東京出身者だった。別にそれだけが理由ではないけれど、一度気になったらあらゆる違いがいやに目についてくる。姉妹構成だとか、持ち物だとか。夏に集まった時、腕を出すことにコンプレックスのある私はシャツを着て行ったけれど、私以外の女の子はみな眩しいほどのノースリーブで、そんな些細なことも私の居心地を悪くさせた。そ…