私の勤め先では、本社機能の一部を地方の事業所に移転するという構想が、数年前から浮かんでは消えてを繰り返してきました。操業体制を集約化し事業部門を現場に近い場所に移動させて一層の効率化・合理化を図るというのが理由です。 その構想は来春から段階的に実現化されます。その頃には私は会社の“中の人”ではなくなっているので、今となっては自分には関係のない話ですが、残された同僚や後輩社員にとっては、これから大変な時期を迎えることは想像に難くありません。 ここ数年、家庭の事情で転勤を避けたがる社員が増えました。“家庭の事情”の多くは、子どもの進学や家族の介護、配偶者の仕事の継続といったところでしょうか。今は、…