日本の作詞家、精神科医、精神分析家。専門は精神分析学。 国際精神分析協会正会員。元日本精神分析学会会長。 フォーク・クルセダーズのメンバーとしてデビュー。 九州大学名誉教授
代表曲「戦争を知らない子供たち」「あの素晴らしい愛をもう一度」「花嫁」「風」 芸能・執筆活動を行う時は「きたやまおさむ」とひらがなになる。
2019年4月のブログです * 河合隼雄さんの『対話する生と死-ユング心理学の視点』(2006・だいわ文庫)を再読しました。 これもかなり久しぶりで、小さな文庫本なので、本棚の片隅にあったのを見つけて読んでみました。 しかし、中身は充実していて、いい勉強になりました。 さすがは河合さん!です。 今回、特に印象に残ったところを一つ、二つ。 一つめは、治療者の私が、もう一人の私としての病者を自覚すると、病者の心の中のもう一人の私としての治療者が働きはじめる、ということ。 深い言葉です。 転移・逆転移を表現しているとも言えそうですし、患者さんの自己治癒力の発現の機序を語っているようにも思えますし、さ…
2025年3月のブログです * 精神科医で精神分析家のきたやまおさむさんの『コブのない駱駝-きたやまおさむ「心」の軌跡』(2024・岩波現代文庫)を読む。 サブタイトルにあるように、きたやまさんの精神的な自伝。 とても興味深く、面白い。 精神科医で精神分析家の北山修さん、かつ、音楽家でもあるきたやまおさむさんの誕生の経緯がよく理解できる。 単行本は2016年の本。 読むまでに9年もかかってしまった(反省)。 しかし、読めて幸せ。 きたやまさんのこころの軌跡がとても細やかに書かれていて、参考になるし、面白い。 きたやまさんでも、こんなに苦労をしているんだ、と思ってしまう。 精神分析家の誕生の物語…
2018年のブログです * 北山修さんが監修をした『週一回サイコセラピー序説-精神分析からの贈り物(2017・創元社)を読みました。 去年秋の精神分析学会で北山さんや高野さんなどからご紹介のあった本で、今、精神分析学会で論議されている精神分析と精神分析的心理療法との異同について考えるのに、最適な一冊かなと思って読みました。 なかなか刺激的な本です。 これまであまり明確に議論をされてこなかったことがどんどん明らかにされるせいもあるでしょうし、精神分析的心理療法という古くて新しい心理療法を皆さんがなんとか確立していきたいという意気込みみたいなものも感じられます。 もっとも、じーじは精神分析の訓練を…
たぶん2017年のブログです * 北山修さんの対談本『ふりかえったら風・対談1968-2005 3 北山修の巻』(2006・みすず書房)を再読しました。 この本もかなりの久しぶりでしたが、今回は前回読んだはずなのにすっかり忘れていた(?)斧谷彌守一(よきたにやすいち)さんという哲学者を再発見(?)したことが一番の収穫です。 斧谷さんはハイデガーさんの研究者ですが、ハイデガーさんはヘーゲル弁証法の正・反・合を発展させて、全体性と聖なるものの関連に気づいていたのではないか、という説を述べられます。 ただし、ウィニコットさんを知らなかったため、子どもとおとなの中間領域という考えやそこが創造の場である…
「あの素晴しい愛をもう一度」(あのすばらしいあいをもういちど)とは、北山修が作詞、加藤和彦が作曲し2人の連名で発表した楽曲。1971年4月5日にレコード発売。1994年3月30日にはCDシングルも発売されている。「あの素晴らしい愛をもう一度」と誤って表記されることが多い。2002年のザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)新結成のときも「素晴しい」とクレジットされた。もともとはシモンズのデビュー曲として用意され、作曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤が作曲に1日、北山が作詞に1日で作り上げたという。加藤は北山から送られてきた歌詞を見て北山に電話をし「最高だよ最高」とはしゃいだと、北山が加藤の…
いつ予約したかも忘れてしまっていた本。 きたやまおさむさんが書いたと知って予約したのだろう。 せっかく本が来たのに、待ちくたびれてイマイチ読む気が起こらない。 本を読む気が起こらないのは、目が見えにくくなって老眼鏡をかけなければいけなくなったことも原因だと思う。 白内障の手術をして5年が経った。 そんなに見えてはいないけど、生活するにはメガネはいらなくなった。 でも、近くはだんだん見えにくくなってきた。 緑内障も進んでくるだろうし、うんざりする目になってしまった。 本を読むことより、パソコンを見たり、スマホを見たりばかりしている。 目に悪いと判っているんだけどね。 結局、枕元に置いていたけど、…
当時医大生だった北山修が作詞し、フォークシンガーの杉田二郎が作曲した「戦争を知らない子供たち」が発表されたのは、1970年の大阪万博でのコンサートでのこと。フォークバンド「ジローズ」の歌唱によるシングル版は、オリコン最高11位、累計売上30万枚以上の(誰もが知る)ヒット曲となりました。 70年安保に燃えた学生運動の(挫折の)残滓が残る当時は、一方でベトナム戦争の真っただ中。世界中の若者たちの間に広がっていた反暴力やヒッピーなどのカウンターカルチャーの影響を受けながら、(多少投げやりだった)若者たちに間に(いわゆる)「プロテストソング」として受け入れられていったのがこの歌です。 そして、この歌は…
むなしい・・・ この、なんともやっかいな感覚・・・ どうやって付き合っていったら良いのでしょうか? しっかり考えさせてくれるのが本書です。 きたやまおさむ著『「むなしさ」の味わい方 (岩波新書)』を読みました。 著者は、「帰ってきたヨッパライ」を大ヒットさせたフォーク・クルセダーズのメンバーである北山修さんです。 北山修さんは精神科医でもあり、大学の学長も務めた人です。 だからでしょうか、本書では精神分析の視点からも、言葉の視点からも、文化からも・・・ そして、自身の経験からと、あらゆる角度から「むなしさ」に迫ってくれます。 むなしいって、どういう感覚なんだろう? 望んで味わいたい感覚ではない…
2009年1月27日放送の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 https://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol69.mp3 ーナレーションー れんが屋に一枚の古いレコードがあります。どうやら70年代の代物です。鈴木さんが学生時代に買ったものでしょうか。黒いジャケットにまるで遺影のように一人の青年が微笑む、その二枚組のアルバムは「北山修作品集」。 そして今夜れんが屋には、その遺影の中で微笑む青年が、40年という歳月を経て大笑いしています。
2017年11月のブログです * 新潟に帰ってきました(昨日の帰りの東海道新幹線は連休最終日のせいでひどい混雑で、田舎者のじーじは、ニュースで見るだけだった都会のすごさを、この年になって初めて実感させられてしまいました)。 昨日の分析学会は3日目、最終日。 会長講演やシンポジウムなどがありました。 会長講演は生地新さん。 うかつなことに、じーじは昨日まで生地さんが児童精神科医であることに気づいていなくて、講演をお聞きして初めて気づきました。 しかし、講演の内容は、プレイセラピーについて、とてもていねいにこまやかに検討をされていて、勉強になりました。 本当に子どもの主体性を尊重されていて、治療者…