ポルトガルのロカ岬 スペイン 70年は、安保をめぐって日本が2つに割れて争う年だという。 私たちが60年で経験した事件を、再び同じ形では繰り返さないためには、それを乾いた目で確認した上で、冷めた心の上に熱い行動への志向を重ねねばならぬと思われる。 70年代に私たちはどのような時代を持たねばならぬか、というのが私の自分自身への問いかけであった。そしてその答えはこうである。 「負けて暗黒、勝って地獄」 安保をめぐる反体制の志、啄木のいわゆる「強権に確執をかもす」志の背後にあるものが、「勝てば極楽」というオプチミズムである場合、それが裏切られた場合の落ち着く先は、相も変わらぬ挫折への道であろう。 (…