台中に所在する文化部文化資產園区は、約5.6ヘクタールの敷地に大小24棟の建物が立ち並ぶ文化創意施設である。元は日本統治時代の1916年に創業した「大正製酒株式会社」の醸造所であり、当時は台湾最大規模の酒造工場であった。戦後には国営化され、1998年に工場が移転するまで操業が続けられた。2002年、台中市は歴史建築として登録している。 この元醸造所は大規模な修復とリノベーションがされて、2011年に「台中文化創意産業園区」として一般公開された。この施設は、文化部が指定する5大文化創意産業園区の一つに位置づけられ、歴史的建築の風貌を保ちつつ、イベントホール、展示空間、工房、ギャラリー、ショップ、…