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奈良の元興寺。ならまちにありますが、まだ行ったことがありません。 白珠(しらたま)は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも 我し知れらば 知らずともよしこちらは万葉集の中の一首です。作者は「僧」とだけ伝わっています。 私はこの歌を高校時代に国語で習い、今でもとても印象に残っています。この歌の注釈は 一説によると「元興寺の僧が一人修行を積んで智識も多かったが、世に顕われるところとならず、人々が軽蔑していた。これによって僧がこの歌を作って自身の才能を嘆いた」という。 万葉百科 奈良県立万葉文化館より引用 となっています。簡単にいうと「ナルシストの負け惜しみ」的な歌といえるかもしれません。 しか…
秋の便り 水流る 秋の便りを 乗せながら 届く知らせに もみじ葉は 頬を赤らめ 染まりゆく 秋ともみじの 恋文は 山から谷へ 里を染めゆく ー茂乃音ー
富嶽三十六景 凱風快晴 黄昏を 映して高く 赤富士は 空の色味を 一重塗り 秋の気配を 二重塗り 燃ゆる想いに 筆をとり 三度重ねて 紅を重ねて ー茂乃音ー 葛飾北斎 富嶽三十六景 凱風快晴 メトロポリタン美術館蔵
秋鏡の歌 水鏡 揺れる水面に 映るのは 赤に黄色に 橙に 秋を装う 森の木々 見惚れて歌う 秋風と 水面で踊る 秋の宴よ ー茂乃音ー 写真:水面に映る秋(木戸池・志賀高原) © ko_photography クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
夏飛沫の歌 岩肌に 流れる夏の 白い滝 肌に染み込む 水飛沫 耳に染み入る 水の音 瞳に映る 青若葉 眩しく光り 夏を彩る ー茂乃音ー 写真:龍双ヶ滝 © SHori クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
桜散る木の下風は寒からで空に知られぬ雪ぞふりける紀貫之 (拾遺和歌集 64) 中村素堂先生の書 中谷春径先生所蔵 多紀理 稚筆 紀貫之は『古今和歌集』の選者のひとりで、仮名日記文学の傑作『土佐日記』の作者。『藤房本(ふじふさぼん)三十六歌仙絵(模本)紀貫之』 紙本着色 江戸時代・19世紀 東京国立博物館 出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp) Results for November. Number of transactions 10. Winning percentage 80.00% PF 2.86 RF 1.86 RR 2.49 賢人先生が仰った…
本読み筋トレを続けているけれども、なかなかに本調子とはならず。文庫1冊読むのにも、ぜぃはぁ、している。 そんな中、唐突ながら今更ながらに。J-popというのは、恋愛ものが多いなあ、、と。本当になぜ今な、いまさら、なんですけれども、さ。 恋とか愛とかいうやつを謳うのは万葉の昔から。古代から、当然の、ど定番。はじまりとか、おわりとか、只中とか。どんな時間に身を置いても、ひたすらに愛をうたい、恋を乞う。そんなお国柄。。 そして、さらにの、今更ながら。ずこっとな勢いで「backnumber」にはまり込んだ。 恋愛話は、もともとそれほどの好みではなかったのだけれども。彼らのnunberは、なんというか明…
黒白を 分けて緑りの 上柳赤き心を 持てよ喜右衛門 投票用紙に書かれた歌だ。 もちろん無効票である。 明治四十二年九月に長野県にて実行された補欠選挙の用紙には、とにかくこのテの悪戯が、引きも切らずに多かった。 (信州諏訪の風車。「これは地下のアンモニア水を汲みあげ稲田に引いてゐるので、この地方を旅する者の旅情をそそる」。大正末には百個以上も立っていた) 当選したのは、上柳喜右衛門。 12代続く酒屋のあるじで、無効票には明らかに、それを揶揄ったやつもある。 飲まれても 酒屋なりけり 上柳 まず以って、この一首が例としては適当か。 候補者氏名を書く欄で大喜利を展開する阿呆は、こんな頃から居たわけだ…
靄の歌 春霞 冷たさ残る 早霞 花の季節は まだ少し 花の香も まだ少し 霞晴れるを 待ち侘びて 靄の彼方に 春の訪れ ー茂乃音ー 写真:大宮のため池 © rikky_photography クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 海原の 蒼き潮は 荒ぶりて うねる波間に 舵をとる 天に届かん 高波を 退け空を 見上げれば 飛沫は落ちる 富士の高嶺に ー茂乃音ー 葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 メトロポリタン美術館蔵
静岡市美術館で開催中の「NHK大河ドラマ特別展 どうする家康」に行ってきました。 どうする家康展の案内垂れ幕 展覧会のチケット shizubi.jpJR静岡駅から徒歩数分。葵タワーの3Fに「静岡市美術館」はあります。行くのは二度目。駅にも案内はあるので迷わず到着。 美術館の入り口は白! って感じ。相変わらずスタイリッシュでおしゃれ。 刀剣乱舞コラボ 今日のお目当てはこちら。 コラボで、刀剣乱舞のソハヤノツルキと日向正宗、宗三左文字のパネルが設置されています。入り口にあり。撮影は先にしておくのが良さそう。 刀剣乱舞 等身大パネル今の期間は「国宝《短刀 無銘 正宗 (名物 日向正宗)》」と「重要文…
前回、江戸三十三観音第9番札所定泉寺、第10番札所浄心寺、第11番札所圓乗寺、第12番札所伝通院、第13番札所護国寺に参拝しながら文京区内を巡った。今回は第14番札所金乗院、第15番札所放生寺、第16番札所安養寺に参拝しながら高田、早稲田、神楽坂のあたりをぶらぶらしようと思う。 1.金乗院 2.甘泉園 3.穴八幡宮 4.放生寺 5.赤城神社 6.安養寺 7.善国寺 初回記事はこちら↓ octoberabbit.hatenablog.com 前回記事はこちら↓ octoberabbit.hatenablog.com 1.金乗院 西巣鴨駅から新庚申塚停留場まで歩き、都電荒川線に乗る。東京に残る数少…
毎日の生活のなかで他人の言葉に傷つき、社会から疎外された時、私たちはどうして自分自身を復旧回復させているのだろうか。ときどき思うことがある。私たちの青春はフォークソングに身を投じ音楽喫茶に群がっていた。いまでは喜多郎のシルクロードのテーマの音楽に惹かれ、姫神や富田勲の演奏に我を忘れて浸る。ここには安らぎと癒しの心が強くあり、そうして自分自身を慰めているのであろうか。このようなとき、俳句することの意義や意味はいったいなになんだろうと思う。もっと素晴らしい社会参加があるのではないかとも。もっと良い生き方があるのではないかとも。 でも、私たちは俳句を書いてゆくことの持続性を思い、日々努力している。そ…
も~~ い~~くつ寝~~~る~~~と~~~~~ ・・・・って あああああああっっっ!!!! はやいっ はやすぎるもくぅぅぅ (。>ε<。 )) この前まで半袖でも平気だったような気もするんだけど もう今年最後の月もくかぁ (;゚з゚) こんにちは 1年があっという間で戸惑い中の のろしもく さて 戦国IXAでは 12月 の 追加武将 が 公開されました もく 追加されるのは 【 極 】 今川氏真さん 津軽為信さん 陶晴賢さん 京極マリアさん 【 特 】 伊奈忠次さん 尼子義久さん 大村純忠さん 【 上 】 土屋昌続さん 【 序 】 山崎長徳さん 以上の 9 名 ----------------…
前回のブログ「お子様の進路選択①」の続きです。前回の記事では、人間の脳は、文系や理系などどいう科目による単純な区分けができないと書きました。何故なら、人間の生活は全てのバランスの調和によって成立するものだからです。学問がここまで細分化されている時代は、ここ数十年のことであり、それに警鐘を鳴らす人はたくさんいます。かく述べる私もその一人です。少し、現代の生活を振り返ってみましょう。スマホ一つで何でもできるようになりましたが、その中でも例えば、本を読むこともあれば、買い物へ行ってお金の計算をすることもあるでしょう。また、どこかへ旅をしようと思うと地図も見ますし、時間の計算もしますし、初めて会う人と…
学習院大学文学部日本語日本文学科4年の愛子さまはコロナ禍で長くオンラインで授業を受けていたが、今春から通学を再開した。平安時代から明治時代の物語や和歌などを通して、それぞれの時代の思想や文学を学んでおり、現在は卒業論文に取り組んでいる。 愛子さま22歳に 卒業論文に取り組み、公的な活動にも(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
俵屋宗達達人はもちろんのこと 本阿弥光悦達人のの 博物館のなかでも厳重にって それはそうねと調整して 鶴下絵和歌図のランドスケープ そこらの池ではっていかないの www.youtube.com 重要文化財《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》 本阿弥光悦筆・俵屋宗達画 筆だから筆ねってそれはペンとはまたちょっとってそこからして クリアに鼻息もつかないほどに調度されてるから安心して 顎に手なんてあてちゃって今度はカウチでも調達して来いらて 東京から横浜のタワークレーンを動かす、遠隔操作ロボットを実演 鶴下絵和歌図のランドスケープは結構れあーなの夜は無理で
一条真也です。『死生観を問う』島薗進著(朝日新聞出版)を読みました。著者から献本されたもので、「万葉集から金子みすゞへ」というサブタイトルがついています。著者は日本を代表する宗教学者です。1948年、東京都生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。主な研究領域は近代日本宗教史、死生学。東京大学名誉教授。本書は、ブログ『日本人の死生観を読む』 、ブログ『ともに悲嘆を生きる』で紹介した本に続く三部作の完成となる一冊です。 本書の帯 本書の帯には、「『魂のふるさと』『無常』『孤独』『悲嘆』『慰霊・追悼・鎮魂』『桜』『うき世』を鍵言葉として、大伴旅人、山上憶良、菅原道真、紀貫之、西行、芭蕉、一茶、…
今回は、カーリダーサの『シャクンタラー姫』の感想です。 昔世界史の授業で習った記憶から、選んでみました。 シャクンタラー姫 (岩波文庫 赤 64-1)作者:カーリダーサ岩波書店Amazon 目次 目次 あらすじ 感想 あらすじ 王は、シャクンタラーと出会い話が進んでいくインドのラブストーリー 感想 なんといってもさすがインド、古代の話でも歌が多い。 和歌の長いバージョンみたいな意味での歌です。 それでいて古文の現代語訳みたいな文なので、クセが強めで読むの分かれそう。 話の内容としては、王道チックなラブストーリー。 目次に大円団とか書いてる時点で、予想ついてしまいます。 ただ、王がシャクンタラー…
昨日の夜、何気なくBSチャンネルを選曲してたら、 令和歌の祭典2023~100年歌われるニューミュージック とのタイトルに目が行った。 見て見ると、南こうせつ,イルカ,山根康宏,尾崎亜美の司会で進められる。 非常に懐かしい面々。 それに何故かホッとする。 9時からは他の番組を見たかったので、それまで流れた曲には何故かグッと来た。 全然知らない歌手の皆さんで、それぞれが素晴らしい歌唱力。 それになんとシンガーソングライター。 半崎美子,海蔵亮太,龍徹日記,舞乃空、初めて聞いた名前。初めて聞いた曲。 そのどれもが名曲で、歌唱力が何とも言えず驚いた! 何故この歌手の皆さんが紅白に出られない? 何故ヒ…
2023年10月の読書まとめ。読書メーター調べ。 計72冊、1日約2.32冊ペース。 そう悪くないけど、正直もう少し読みたいところではある。 ライトノベル59冊、ジュブナイルポルノ3冊、一般文芸・ミステリ(講談社タイガ含む)6冊、その他雑学本4冊。 ラノベが少ない。 10月の読書メーター読んだ本の数:72読んだページ数:21981ナイス数:258コナモノ聖女はお忍び魔王のお気に入り~追放された聖女の食堂には、今日も溺愛の魔王と忍者がやってくる(ただし、交代で)~1 (エンジェライト文庫)の感想追放された聖女がヒーロー役に溺愛されながら幸せになるタイプの作品。 忍者要素はそこまで「面白さ」には繋…
私に寄与する存在に共有します。(それ以外の閲覧はお断りいたします。) 人間史で最も形式美、恋愛、序列が発達した一方、 憎しみ、呪術や地獄が発達した平安時代に 火中にいたり、憑依されたり、得体のしれないものに繋がりながら詠まれた 百人一首は意味が多次元にひろがるよ。 勉強してね。👻❤ 100 百敷や ふるき軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほ(お)あまりある むかしなりけり 順徳院 テーマ 形式美 ほとんど機能していない。 一般的な解釈では、軒端が宮中をさすとのこと。 テーマ 自分がつくった地獄 百式の地獄を世に伝え、処理場から古里(過去※…
「負けるは勝ち」ということわざは何に由来するのだろう。 いろはかるた 「負けるは勝ち」は犬棒カルタから来ていました。 いろはかるたですね。 江戸時代中期に上方で流行したカルタが江戸にも伝わり独自の進化をした。 なので上方カルタと江戸カルタとでは文言が変わります。 上方で「ま」は「待てば甘露の日和あり」です。 京都では「撒かぬ種は生えぬ」。 個人的な考えでは、まず百人一首のような歌カルタが江戸時代に流行したのでしょう。 木版印刷の技術が上がり、大量生産が可能になった。 でも歌カルタのユーザ層は公家階級だろうと思います。 和歌の基礎を嗜む必要があった。 それに対し、上方カルタは商人階級がアレンジし…