1.「相互の関係性」から生じる苦悩 ①南無阿弥陀仏は智慧(ちえ)の名号 『唯信鈔文意』 以下、煩雑な言葉がならびますが、結論はすべて名号におさまります。 智慧(ちえ)の名号を称える者は、自ずと無分別智(むふんべつち)の世界に導かれるからです。 ②人間関係の苦しみ 私たちの苦しみは人間関係に起因することが多くあります。差別・偏見・抑圧・暴力・戦争・虐待・いじめ・ハラスメント・DV等。人間関係が上下関係、利害関係、優劣の関係、強弱の力関係、排除の関係であればどこかで対立が生じ、憎しみが生まれます。 人間関係が対立の関係ではなく、お互いに対等で平等な関係であることをめざすのが仏教であるように思います…