幼少の頃より、父方の先祖の墓参りに行くと「○○家之墓」と書かれた現代風の墓とは別に、少し離れた藪の中に建てられた(というよりただ石が積み上げられただけの)もう一つの墓(というより石碑)に線香をあげて手を合わせるように言われてきた。どうやらこの人物が遡れる範囲での最も古い先祖であるらしい。 屋外で長い年月を雨風に晒されて石が削れ苔が生えていて解読できない箇所が多数あるが、私の見たところでは「正徳」「自休妙性禅○尼」「十五代 ○○左衛門 母」は読み取れた。「正徳」は江戸時代の元号で1711年~1716年、戒名に「尼」が入っているのと「十五代 ○○左衛門 母」の文字からして女性の墓ということになる。…