Toyama Shigehiko, MR. 英文学者、言語学者、エッセイスト。
1923年、愛知県の生まれ。1947年、東京文理科大学英文科卒。東京教育大学助教授、お茶の水大学教授、昭和女子大学教授を歴任。著作多数。
最近「思考の整理学」という本が衝撃的だったので所感を書いていきます。 「思考の整理学」とは英文学者の外山滋比古氏によって書かれた本です。連作エッセイの形を取っています。 本書は、40年にわたるロングセラーかつ大学生協におけるベストセラーです。その名目で書店に平積みにされていることが多いため書影を見たことがある方は多いかもしれません。 調べてみるとWikipediaに個別項目があるので詳しい概要はそちらを参照してください。 ja.wikipedia.org
世界一短い手紙といえば、ヴィクトル・ユゴーのそれが有名ですよね。 本の売れ行きを出版社に尋ねる彼の手紙「?」に対して、担当者の「!」という返事。 見事という他ないですね。 この本『こうやって、考える。』にも、短い手紙が紹介されています。 その短い手紙というのが、 「アナタ」 南極に行っている夫に新妻が正月に送った電報だそうです。 うわー、切なさがハンパないです。 「?」も「!」も「アナタ」も、これだけではただの記号ですが、 シチュエーションが加わると、想像が広がり何よりも雄弁に語ってくれます。 この本『こうやって、考える。 (PHP文庫)』は、外山滋比古氏の箴言集です。 彼のこれまでの著作の中…
朝飯前、と言うのは。 読んで字の如くでして。 朝食にする前に行うことと言うのは。 捗ることが多いので。 何か口にする前に。 やるべきことを行なってしまう、と言うのはいかがでしょう。 ふとうたた寝したら、もうその時を朝としてしまってもいいです。 別に日が昇った辺りから、と限定するモノではないのです。 ご自身で、朝を自由に設定してしまっても構いません。 なんなら、就寝のつもりが途中で目が覚めてしまった、と言うのでも構いません。 眠れる気がしないなら、何かやってみましょう。 すんなり、事が終わるやもしれませんから。 ……なんてことを、書いてある本があったと思うんですが。 なんでしたっけねー
ここ10日くらい?本が読めなくなりました。厳密にいうと小説です。転職して1年とちょっと、1日だって欠かしたことはないのに。まぁ、長い人生こんなこともありますね。読みたくないんだから仕方がないと思いつつ、読みたい本はまだまだある!このジレンマと向き合ったらいい感じに方向がつかめたので、記事にします。 読めないのは死活問題 原因はきっと読み疲れ(読書の幅を広げすぎた) 読書レベルアップの予感 "俯瞰(ふかん)読み”体得への道を模索 ◆勉強しはじめたのは「読み」の整理学(外山滋比古著) 読めないのは死活問題 わたしは仕事でフラストレーションがたまったとき、好きな文章を読む+自分で好きなように書くと解…
どうやら、学校教育の課題は、知識の伝達の比重が大きすぎて、新しい知識を生み出す思考法の訓練は足りていないようだ。 クレイグ・アダムス氏の「賢い人の秘密」を読んだら、外山滋比古氏の「思考の整理学」のこの一節を思い出した。 われわれは、花を見て、枝葉を見ない。かりに枝葉は見ても、幹には目を向けない。まして根のことは考えようともしない。とかく花という結果のみに目をうばわれて、根幹に思い及ばない。 知識も人間という木の咲かせた花である。美しいからといって花だけを切ってきて、花瓶にさしておいても、すぐ散ってしまう。花が自分のものになったのでないことはこれひとつ見てもわかる。 「賢い人の秘密の一節」 教育…
文章を創作する上で大切なことを教えてくれる外山滋比古さんの「思考の整理学」。 アイデアをスムーズに生み出すための考え方や方法がたくさん詰まった一冊です。 この本では、「思考の整理とは"いかにうまく忘れるか"である。」と説いています。 例えば、ものごとを考えるには夜よりも朝が最高の時間であると書かれてあります。 夜、疲れた体で考えるよりも、寝て疲れをとった後、頭をすっきりとした状態で臨んだ方がいい文章が書けるし、問題もすらすら片付くようになります。 筆者も、夜よりも朝の方が集中できることから、40歳の頃に夜型の生活を朝型に変えたそうです。 その他にも以下のようなことも挙げています。 ずっと机上で…
『思考の整理学』 外山滋比古(著) 2022年 全国の大学生に1番読まれた本! 2022年1月~12月文庫ランキング(全国大学生協連調べ)歴代の東大生・京大生が根強く支持する異例のベスト&ロングセラー刊行から37年で128刷・270万部突破「もっと若い時に読んでいれば……」そう思わずにはいられませんでした。――元・さわや書店 松本大介さん アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。■思考を深めるキーワード朝の頭はそれだけ能率がいい >>p24思考の整理法としては…
思考の生理学を読んで 外山滋比古著 ちくま文庫 思考は寝かせる アイデアが生まれやすい三上 思考の整理について 思考のイメージとつくり方 とにかく書き始めてみる 最後に 思考の生理学を読んで 外山滋比古著 ちくま文庫 最初の20ページを読んで難しい言葉が多くピンとこないなーと感じた。しかし読み進めているうちに「考える」ことを考えることがおもしろいと感じた。 この本ではインプットの方法、アイデアのつくり方、思考とは、、について記載されている。私がこの本を読んで頭に残ったことを記録していく。 思考は寝かせる インプットしてすぐに活用するだけでなくメモなどをして寝かせることが有用である。 「見つめる…
今、外山滋比古著『50歳から始める知的生活術』を読んでいる。ずっと以前に購入した本。先日本棚を整理していて、久しぶりにこの本の存在に気がついた。どんなことが書いてあったかすっかり忘れているが、この本を購入したことは表紙とタイトルを見て思い出した。 副題がいい。『「人生二毛作」の生き方』。 書き出しの“はじめに”で、氏は次のように言っている。「60歳を過ぎたからと言って感慨深い思いに浸ったことはないし、70歳になった時も来し方をしみじみ振り返ることはなかった」「知人たちには、会うたびに元気をなくしていたり、どんどん小さくなっていくように感じる人もいる」。それに比して自分は、「歳を取れば取るほど、…
なぜか、「調子のいい日はいつですか」 なんて訊かれたら。 『風邪の治りかけ』と。 答えた、なんて言う。 100歳近くまで生きた評論家を思い出したのですが。 僕もそんなトコですねぇ、と。 ゆったりと過ごしながら、思うのでした。 んー、本当に。 基本、体調を崩さないと。 休めない人なので。 それに、人に「助けて」と言うの。 あんまり、得意じゃないので。 前以て、休みを入れておくか。 このように、身体が悲鳴を上げるかしないと。 生きるのもキツいんだろうなぁって、思うのです。 ……と、思っていたら。 なんだか、肉親もその様子。 なんて難儀な血筋なのか← 好きに生きた結果、こうなのですから。 嫌いに生き…
さあ、今日も読書していこうと思いますよ。今日の方は思考の整理学という本を読みたいと思います。外山先生の本ですね。よろしくお願いします「思考の整理学」という本を選んだんですね。素晴らしい選択です!外山滋比古先生のこの本は、思考を整理し、より効率的かつ創造的に物事を考える方法を提案しています。まずは、どの部分を読む予定ですか?また、特に興味のあるトピックや、理解を深めたいポイントがあれば教えてください。それに基づいて、要約や洞察を提供できますよ。手帳とノートというところを読みました!とりあえずメモをしておくその後読み返してピンときたらいいものピンと来なかったらそれまでだとそのぐらいの気持ちでメモを…
◆基本情報・利用案内◆蔵書検索・ネット予約等は「リンク」からアクセスできます。 月末のエントランス掲示紹介第二弾です。 作家や著名人の言葉と本館蔵書紹介。今月紹介していたのは…。 たまたまではありますが、3人ともすでに亡くなっておられる方です。 しかし、今もって人気が高い方々です。 それでは、一冊ずつピックアップして紹介します。 あまりに有名な本ですが、ワイド版で読みやすくなっています。 外山 滋比古∥著 筑摩書房2017/01 朝飯前の時間が大切、忘却の効用、収斂的思考と拡散的読書…。アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法を、広い視野とシャープな論理で知られる著者が明快…
だいぶ更新が渋滞していたスポンジの旅ですが、あと数個のスポンジ記録をまとめれば現状に追いつくのでガンバリマス。 ということで今回は、10月23日から11月8日まで2週間(16日間)使っていたセリアのスポンジ。
PAPAZAMEです。 朝のコーヒーって最高です。 今これを書いている間にも、コーヒーを飲んでいます。 社会人になってからは、1日として飲まない日はありません。 でも、小さい時、コーヒー飲んでなかったなとふと思いました。いつから飲むようになったんだろう。 コーヒーで記憶あるのは、ここよりもっと田舎ににある、今はもう他人のものになってしまった、小学生の頃に住んでいた実家の、台所です。そこには母親がいました。よく、友人の地域の奥さまが家にきては、居間は私が半分自分の部屋として過ごしていたせいか、台所でよくおしゃべりをしていました。 1時間も2時間も話して、いったい何が楽しいんだろう?子ども心に思っ…
【11月20日(月)】 まだ蚊迷はクロームブックのキージャックを続行しているので、今日付けでポメラを自宅に持ち帰って執筆三昧とさせてもらいます。 これは怪我の功名でもありますかね。つぶやき風のミックマン&ホルテンのコーナーをポメラのアウトライン機能を駆使して書き溜めておいて、並べ替えて土曜日にコナンと楽園の放送を観た後にそのコメントを書いてすぐに投稿というスタンスが出来ますので。──────── 蚊迷の方としても後が無い所でしょう。 IVと違ってイカサマをしないという選択肢は取らず、IVを責めない代わりにイカサマは続行するという選択をする暴挙を働いたのですからね。 そこに私・りゅうせん氏・豊姫…
思考を整理するきっかけ 東大京大でよく読まれている本です。 私は、東大出身でも京大出身でもありませんが、学生時代に大学の生協で購入しました。 購入から10年以上経って、再読しました。難しかったです。 思考の整理って、結局どうすればいいのでしょう。 整理とは、その人のもっている関心、興味、価値観(中略)によって、ふるいにかける作業にほかならない。価値のものさしがはっきりしないで整理すれば、大切なものを捨て、どうでもいいものを残す愚をくりかえすであろう。 私の「価値のものさし」ってなんだろう、と思ったわけです。 私に、価値をはかる基準があっただろうか。 試しに、関心、興味、価値観について考えてみま…
英語で書かれたハードカバーの本にシュリンクがかかっている。「良ければ内容に関して解説しましょうか?」といつも仲良くしてくれる人が、気さくに声をかけてくれる。それでも、反射的に「すみません、家でじっくり読んでみたいです」と言ってしまった。申し訳ない。それだけ未知である状態にワクワクしているということだと思う。今日、仕事終わりに発注していたネクロムンダ関連の諸々お店に届いたのだ。だいぶ遊んでもらって「ミニチュア以外の色々なものを自分で揃えないと」と思っていたので、とても嬉しい。 ネクロムンダという遊びが私にとっては初めてのミニチュアゲームだ。なので、わからないことが多い。未だに自分のミニチュアがシ…
▼AI生成クイズ。 箴言、慣用句、故事成語、和歌、俳句などから題材をとっています。答えはこの日記の最後。 ▼過去の日記データをJUGEMからHatenaに移行する作業をしているがうまくいかない。JUGEMのシステムが古いせいか、txtやMT(MovableType方式)でエクスポートしたデータがHatena側で取り込めず発狂する。改行か文字コードの問題かと思い、そこらへんをいじってみてもダメだった。 JUGEMのシステムは古く、縄文時代から使用されているものであり、これを現代にいきなり移行するのが無謀に思えた。そこでJUGEMのデータをFC2やLivedoorという鎌倉時代から続く古参ブログに…
ある種の記憶は痛むが、別の種の記憶は痛まないのではない。記憶はそもそも全て痛む。 ──國分功一郎 寒い休日だった。15時ごろ、朝食を切らしていることを思い出しつつ2度目の目覚めを迎えてベッドから這い出し、シャワーを浴びた僕は、「パンとコーヒーとひらりんと…」を訪ねる。「パンとコーヒーとひらりんと…」とは蕎麦とピザとおはぎと夏にはかき氷も提供する愛すべき喫茶店の名であり、幸せになれるふくふくコーヒーを提供している。店の敷地内の庭をしばしば三毛猫が横切る。お察しの通り、どこにでもある喫茶店とは言いがたい、居心地のよい固有性を具えた名店である。僕はたいてい先述のコーヒーを一杯と、抹茶ババロアもしくは…
そろそろ試験である;今回の科目は、 中国史である~~・・・ (正確には東部ユーラシア史) 河:黄河・・その南は河南 江:長江::その南が江南 先日、またぞろYouTubeの話だが、本要約チェンネルで 勉強を始める前に、薄い参考書で、全体像をつかむと、親近感がわいて、落ち着いて勉強できるという話がありましたね。 おとなには大人の勉強法がある、ということなんだが、 丸暗記は苦手となり、知らない言葉を覚えられる子供とは違って、 意味記憶。思考と理解、ストーリーのあるできこと、感情記憶・・ 「年を取ってからの方が物事を面白がれる」 能動的な勉強、「好き」を近くにおいて、ハッピーな気分で勉強しようという…
2023.11.11 【2866日連続投稿】 今日は寺子屋塾に行って塾生から「廣安さんにとって寺子屋塾ってどんな場所なんですか?」というような質問を受けた。 その時思ったことを話したが、改めて書いてまとめてみようと思った。 サードプレイスとして、仕事でもなく家族や近所の人たちでもない、バックボーンが異なる人たちと関わることで、新しい発見があったり気づきがあったりする場所だと思っています。 声を出してみると、頭が違った働きをするのかもしれない。ギリシャの哲学者が、逍遥、対話のうちに、思索を深めたのも偶然ではないように思う。沈思黙考は、しばしば、小さな袋小路の中に入り込んでしまって、出られないこと…
人類がここまで文明を発達させてきた大きな理由の一つが「学び」でしょう。学び、他人に伝え、改良が加えられます。それを学んだ人がまた工夫をし、螺旋階段を上るようにゆっくりと変化していきます。 人間には学ぶことに対する喜びが備わっています。方っておけば自ずから学びます。 他人から強制されて学ばなければいけないことほどの苦痛はありません。子供たちが自由に学ぶことのできる社会をつくるのは大人の義務です。 中学生、高校生向けの授業を基にしたものが活字になりました。何のために学ぶのかがテーマです。 個性的な講師7名が若い人たちにエールを送ります。詰め込むのではなく、思考力を高めることを推奨します。時には失敗…
南大沢の4年ぶりの都立大祭を見学。首都大学東京から元の東京都立大学に戻った大学。キャンパスは人であふれていた。 ーーーーーーーーーーーーー 私の父と同じ大正12年生まれ(1923年)は「学徒出陣」で記憶された世代だ。NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史」は、10月はこの世代の人を連続して取り上げている。彼らの肉声を聴くことができた。 雨の中、神宮で行われた「出陣壮行会」で答辞を読んだ江橋慎四郎。「あの時代は間違っていた。当時は情報が統制されて真実を知る由は無かった。今の若者は自分たちと同じような過ちをしないで欲しい」。 学徒出陣で朝鮮にわたった安田武は、シベリア抑留後に帰国。「きけわ…
昨日の続きです‥。10月25日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、外山滋比古さんの「定年後が退屈になる原因の一つは、「失敗」する機会がないことだ。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『「若い頃の苦労」のみならず「歳(とし)をとってからの失敗」も、買ってでもせよと英文学者は説く。 定年で仕事から離れ、老いて人の世話になることが増えると、失敗のリスクが減ってくる。 己の裁量が大きい仕事は、失敗や悔しい思いもして傷つくリスクはあるが、「面白み」は確実に増す。 そのためには「人生のテーマ」を改めて設定するのがいいと。「お金の整理学」から。』 子供…