Toyama Shigehiko, MR. 英文学者、言語学者、エッセイスト。
1923年、愛知県の生まれ。1947年、東京文理科大学英文科卒。東京教育大学助教授、お茶の水大学教授、昭和女子大学教授を歴任。著作多数。
ワイド新版 思考の整理学 (単行本 --) 作者:外山 滋比古 筑摩書房 Amazon 「思考の整理学」外山滋比古<所感>1983年発刊以来、東大生にロングセラーという思考のエッセンスが凝縮された本。時代の変遷とともに内容のアップデートが必要なところはあるが、本質は参考になる。(だからロングセラーなのだろうけど)・重要なのは問題作成能力。つまり”なぜ”を問うこと。→テストのように与えられた問題を解くことよりも、そもそも問題を創ることの重要性を指摘する。 世の中には答えがないことが大半。ゆえに「なぜ?」と考えることこそが重要であり、何よりもこのような問いをしていない人が多いということを示している…
ワイド新版 思考の整理学 (単行本 --) 作者:外山 滋比古 筑摩書房 Amazon 新版 思考の整理学 (ちくま文庫) 作者:外山滋比古 筑摩書房 Amazon 「思考の整理学」外山滋比古 <所感> 1983年発刊以来、東大生にロングセラーという思考のエッセンスが凝縮された本。 時代の変遷とともに内容のアップデートが必要なところはあるが、本質は参考になる。 (だからロングセラーなのだろうけど) ・重要なのは問題作成能力。つまり”なぜ”を問うこと。 →テストのように与えられた問題を解くことよりも、そもそも問題を創ることの重要性を指摘する。 世の中には答えがないことが大半。ゆえに「なぜ?」と考…
思考の整理学(ワイド版)外山滋比古(とやましげひこ)筑摩書房2017年1月25日 初版第1刷発行 2020年9月1日 初版第6刷発行 *この作品は1983年筑摩書房よりちくまセミナー 1として刊行され 1986年にちくま文庫として 刊行されたもののワイド版です 先日、山田仁史さんの『人類精神史 宗教・資本主義・Google』を読んでいてでてきた。 著者が「異なる層」という考えに触発されたという一冊。気になったので、図書館で借りて読んでみた。 megureca.hatenablog.com 元祖 自己啓発本という感じだろうか。今でも売れ続けている。だから、図書館で新しい出版の物を探したら、この(…
今の職場は良くも悪くもコミュニケーションがないのが特徴なんだけど、めずらしく社内連携が増えててめちゃくちゃ疲弊している。土日もなんだかんだ人に会ったり宿題のようなことをやってるとあっという間に過ぎてしまい、思いを巡らせる時間がとれない。 しばらくこんな日々が続きそうな予感なので、忙しいなかでも考えたり書いたりできるようになる必要がある。 こんな時は「思考の整理学」が読みたい!と思い本棚を見るも…ない。最後どこで読んだのかも思い出せない。仕方なく棚にあった同じ著者の本「こうやって、考える。」を読んだら、視界が開けてなんとかやっていけそうだ。 今日は概要の紹介とともに、この本に教わった「忙しさのな…
「いつ死んでもいい」老い方 作者:外山滋比古 講談社 Amazon 東大・京大で最も読まれた本とも言われる『思考の整理学』の著者、外山滋比古先生が老いについて書いた本です。このブログでは、これを3冊目のシニア本として紹介します。 これまでは、60歳前の作家の書いた本でしたが、今回はぐっと年齢があがり、80代後半のリアルなシニア本です。(シニア本①、②はこちら) ↓ ↓ ↓ kingyonome08.hatenablog.com kingyonome08.hatenablog.com 知の巨人と称される外山先生が、老いに対してどんな心構えを持ち、どう向き合っていたのか、とても興味があり手に取りま…
たしかに! 「なんでも知っている人」 それよりは「なんでも考えられる人」の方が、これから生き残っていく可能性が高い なんでも知ってる人は「情報を横流し」しているだけ でも、考えられる人は「情報を自分というフィルターに通す」 それによって、自分の色、個性、視点を付け加える いわゆる「付加価値」を情報に付け加えることができる ※※※ 松浦弥太郎さん著「センス入門」からの言葉 なんでも知っている人よりも、なんでも考える人になったほうがいい センス入門 作者:松浦 弥太郎 筑摩書房 Amazon まあ、この言葉 実際に本の中では外山滋比古さんの言葉として紹介されていたのですが この本で初めて知ったので…
先日読んだ内省と自己形成に関する本「独り思う(独白)」に心底満たされてしまい、惚けている。ブログにまとめることもできず他の本にも手がつかない。これからだっていうのにまったく…! この本、わたしの悩みをことごとく無効化して激励までしてくれる内容で…しかもわたしの胸に響きやすい、感情に訴えるような言葉遣いで書いてくれている。 前回は出会いの喜びを綴り、今回は本全体の概要を話すつもりだった。しかしまとめようと思うと気持ちが盛り上がってしまい、全然冷静に書けない。 しかし、この本はわたしの心の柱になることが確定している。何ヶ月かかってもまとめるつもりだ。こういう時の一歩目はどうしたらよいのだろう? 手…
『思考の生理学』 ワイド新版 思考の整理学 (単行本 --) 作者:外山 滋比古 筑摩書房 Amazon 「東大&京大」なんていう宣伝文句がありますが、そこは本の選択とは無関係です。 ワイド版があったのでワイド版を借りたのですが、ワイド版も人気で待っている人がいて延長できず、2週間で返さなければいけませんでした。そのため、後半はパラパラ読みでした(もう少しゆっくり読みたかった)。 学生時代の記憶では、あまり好きな作家ではありませんでした。この作家の文の問題と相性が悪くて得点しにくかったのです。内容や文体など全く覚えていませんし、今となっては、どうして得点できなかったのかはわかりませんが、懐かし…
思ってばかりから抜け出すために読んだ「自分の頭で考える」レビューの続き。 books-limelight.com 知識を得ること、思考することは両立が難しい。それをうまく回すためには、"忘れる"ことが重要だという。なんとなく、たくさん知識があるほうが思考も深くなる気がしていた。矛盾する理論に感じたけど、最終的に納得した。 結論からいうと、日々意識的に「忘れる時間をつくる」ことで、脳みそに空きスペースができる。それが思考する時の助けになるよということ。 今日はこの忘れる理論を、自分が使えるところまで落とし込む作業をしていく。 自分の頭で考える 作者:外山 滋比古 中央公論新社 Amazon 知識…
最近また、「思う」量が増えている。 朝起きて「思う」、ご飯を食べて「思う」、誰かと話しながら「思う」。思ってばかりでとても疲れる。本にも集中できなくて、同じ本を読んでばかりだ。これでいいのか?不安になる。 そこで、なにか刺激になればと「思考の整理学」で知られる外山滋比古の著書「自分の頭で考える」を読んだ。 自分の頭で考える 作者:外山 滋比古 中央公論新社 Amazon 本の内容をざっくりと 日記より予定表 思うのと考えるのは違う 同じ時に同じことを考えている人が 本の内容をざっくりと 著者が晩年に出した「考える」ことに関するエッセイ。どこから読んでも構わない、砕けた感じの本だった。 印象に残…