現代では、お灸というと肩こりや冷えなど、体の不調を感じた時に使うものという印象があります。 しかし江戸時代、お灸はもっと日常的な存在でした。 病気になってから治すものではなく、日々の健康を保つための「養生」の一つとして、人々の生活に取り入れられていました。 松尾芭蕉は『奥の細道』の旅立ちにあたり、「三里に灸すゆるより」と記しています。 江戸時代の旅は、現代のように車や電車で移動するものではありません。多くの人は自分の足で何日も、何週間も歩き続けました。 その身体を支える知恵の一つがお灸だったのです。 目次 ・【1】『奥の細道』に見る旅立ちのお灸・コラム|記事に登場する「江戸の名著」・【2】『養…