呪文を書いた巻物はローレシアで保管することに決まったが、ルビス様の力が宿った 紋章をどこで保管すれば良いのか、おれたち3人だけでは決めきれなかった。 おれたち3人は救いを求め、大司教の助言を聞こうと大聖堂へと向かった。 大聖堂では大司教が必死に祈りをあげていた。十字を切り、あたりに聖水をまき、 胸の前で手を組んで、人々の安全のために祈り続けていた。 おれたちがその迫力に気押されて立ち尽くしていると、大司教はおれたちに気づき 祈りをやめ、おれたちを迎え入れてくれた。 大聖堂の中には座って話が出来る小スペースが設けられていた。大司教はおれたちを そこに案内すると、向かい合って座った。 王子がこれま…