7月の名古屋場所で、朝之山は7日目の豊昇龍戦で左腕二頭筋部分断裂(全治4週間)の負傷を負い4日間休場した。12日目に再出場し4連勝して千秋楽に8勝4敗3休とし、勝ち越した。これにより、秋場所の番付を前頭4枚目から2枚目まで上げた。 名古屋場所で再出場しなければ、4勝4敗7休となり番付は前頭の幕尻近くまで下げていたと思われる。そして年初から目標にしていた年内の三役昇進は非常に難しくなっていただろう。 再出場することによる怪我の悪化も考えられ、賭けでもあったが、女神は朝之山に味方し、4連勝して勝ち越すことができた。「怪我を悪化させないために1秒でも早く勝負を付けようと出足などに気を遣った」と朝之山…