鹿鳴館:富田常雄 1946年(昭21)8月~11月、雑誌「りべらる」連載。 1951年(昭26)講談社刊、「猿飛佐助」(講談社評判小説全集第5)所収。 1955年(昭30)平凡出版刊、「薔薇の紘道館」(平凡映画小説シリーズ)所収。 1964年(昭39)双葉社刊、「明治の風雪」(双葉新書、時代小説全集13)所収。 初出は終戦直後の雑誌「りべらる」に4回連載された鹿鳴館時代を背景にした中篇小説。鹿鳴館は日本が幕末に列強と締結した治外法権等の不平等条約を改正する目的で、日本がいかに西洋風の文化を取り入れるに至ったのかをアピールする施設として建てられ、連日舞踏会やパーティが開かれた。並行して華族令(1…