doi.org 【背景】腸間膜静脈硬化症(MP)は腸間膜静脈の線維性変化や石灰化を特徴とする疾患である。近年、漢方薬の使用に関連したMPの症例報告が増加している。その原因として山梔子の長期摂取が疑われている。しかし、山梔子使用者の多くは本疾患を発症しておらず、山梔子とMPの関連は不明のままである。本研究では、MPを発症した患者と発症していない患者の山梔子の使用量を初めて調査した。 【方法】山梔子とMPの関連を評価するために、カルテレビュー研究デザインを用いた。山梔子を含む漢方薬の摂取歴のある患者を対象とした。これらの患者のうち、大腸内視鏡検査と腹部CT検査を受けた患者を抽出した。大腸内視鏡検査…