森野旧薬園さんで作業をしていると、白くて小指の爪程の、蝋細工のようなものが落ちていた。 顔を上げるとアケビの花が。葉や蔓はよく見るけど、お花は初めて見た。 これは雄花で、雌花はもっと大きくて紫色らしい。 アケビの仲間は東アジア特有の植物で、 学名の属名も“Akebia” と、日本名のアケビから付けられている。 アケビと言えば秋に獲れるちょっと変わった紫の果実を思い浮かべる方も多いと思う。 アケビの蔓はあちこちで見かけるのに、実が成っているのは意外に少ない。 これはアケビには自家不和合性と言って、 同じ種類だと結実しない(しにくい)という特徴があるから。 なので、野生のアケビの実を見つけたら結構…