この話に似たようなこと、あなたにもきっと起こるでしょう、だけどそんなときは怖がらないで、飛び込んで by UA 瞬間 1. 残り僅かの茎混じりのウィードが入ったパケを振って、ジャニパイに詰め込んで吸い込んだ。ラブホテルの面接を終えてきたばっかり、次の面接は4時間後、これだけ連日吸い込んでりゃ2時間もすりゃ切れる、退屈で仕方が無いから取り敢えず吸って待つしか無かった。 絶望的そのものだった。背水の陣とかなんとか、2〜3日前にぶっ飛びながら母親に電話した。俺は母親が怖くて、ぶっ飛びながらじゃないと電話なんて出来なかった。「もう、これっきりな。」って振り込まれた止まりかけのガス代に使う分の10000…
同じ目的を持つ者同士 出鱈目で辛めで粗めな荒療治 By Jube from Think Tank 1. インターホンが鳴った。ハイハイ分かりました、行きますよ。「話聞かせて貰いたいんだけど。」「えぇ、えぇ、ずっと誰かに話したかったんすよ。」 乗り込んだ車の中で「刑事さん、俺やっと自由になれますわ。」って。「アホか、自由とは真逆じゃ。」 俺の女はツラは酷かったが、体が良すぎた。17歳。パッツパツの肉にぶち込むのはあまりにも気持ち良すぎたし、おまけに金に困れば働きに出てくれた。 ただ、余りにも性格に難がありすぎた。 犬の散歩みたいに手錠からロープが出てて、男の腹に巻かれてる。惨めな気分だ。俺は上手…
1. 行く先も考えずに150円の切符を突っ込み、満員電車の中、ほんとに良いのか?なんて悩みの欠片すら見当たらず、ポケットの中からデパスを一錠取り出し、当たり前のように口に放り込んだ。化学製品の歪な甘さが口の中に広がって、「なんだ、効かねーじゃん。」なんて思った15分後には、何もかもがクソどうでも良いって気分になってきた。気に入った。広島駅で降りて、3錠口の中に放り込み、薬研堀までフラフラ歩いて、一番安い店に入った。 のんより短髪の、太った50過ぎのおばちゃんがネグリジェ姿でお迎え。金を払って地獄を見てるみたいな気分で、笑いが止まらない。薄暗い湿った部屋の中で風呂に入り、体を隅々まで洗って貰う。…
1. のんちゃんと過ごし始めてから俺は、苦しみに気が付いた。それは、生きてる実感だった。喜怒哀楽の喜怒哀がどどどって、灰色の日々に入ってきた。でも、全然コイツと居るのはラクじゃない。結構タフだ。ちかと彼氏が俺の実家に来て、引っ越しを手伝ってくれた。「じゃあな、親父。生活費75000で頼むわ、ほんまに。」とうとう15000円で、タバコ3カートンと定期代で食費がゼロになっちまう状態から抜け出し、30000円で何とか飯を食えるようになり、そして遂に、生活保護費並みの金で遣り繰りすることになった!「林さんのお父さん、今までの人生で見た中で一番怖いわ。ちかは結構ヤバい人見てきたつもり、でも、あのヤバさは…