その映画のことを知ったきっかけは、少々残念な出来事だった。 先月開催された今年の大阪アジアン映画祭の上映後のQ&Aで、観客の高齢男性から上映作品に対して侮蔑的な発言があり、それを受けて運営スタッフを含む周囲が爆笑、監督がだんだん涙ぐんでしまったという件。 本作が商業メジャー映画デビュー作の若い女性監督だったことと、その映画のテーマが相まって、「いじめても絶対やり返してこない弱い人」認定をした上で、その人物がいじめ行為に及んだという経緯が容易に想像がついた。 発言自体は、呆れて黙殺するレベル。あほかとしか。 しかし、周囲の観客や運営の一部までが同調して笑うなど、毅然とした対応に程遠い運営のレベル…