◾️始めに 1979年、北海道・中山峠で起きた“ある失踪事件”は、今も謎に包まれている。 遭難事故とも報道されなかったその事件は、記録にもほとんど残されていない。 だが一部の地元住民の間では、「あれはただの遭難ではなかった」と囁かれている――。 ①登山グループの消失 1979年10月、小樽から訪れた5人の登山グループが中山峠周辺の登山道に入山。 その日の夕方、予定していた下山時間を大幅に過ぎても彼らは戻らず、通報により捜索が始まった。 しかし翌日、彼らの足跡は途中で途切れ、荷物の一部だけが整然と並べられた状態で発見された。 ②発見された奇妙なメモ 3日後、麓の山小屋で発見されたメモ帳の切れ端に…