本日は、カラヤンとチャイコフスキーの弦楽セレナードについて、前回書ききれなかったことを綴っていきたいと思います(前回の記事も合わせてお読みいただけると幸いです)。 さて、前回、カラヤンの弦セレが(特に第3楽章が)カラヤンらしくなく、あっさりしているという持論を述べさせていただきました。繰り返しになりますが、カラヤンのチャイコフスキーは、傾向として、速い楽章はより速くエネルギッシュに、緩徐楽章はよりたっぷり演奏している印象を受けます。したがって、この弦セレの3楽章はまさにたっぷりと演奏するにふさわしいといいますか、「遅すぎ?」と感じられるくらいの演奏をするかと思いきや、スマートなテンポどりをして…