私が中学生の頃、ちょうどAKB48がものすごく流行っていた。 学年のヤンチャな男子達が、可愛いだなんだって騒いでいたのをよく覚えている。 下敷きとかキーホルダーもいろんな人が持ってきていたし、人気は本当にすごかった。 その時の私はまだ、オタク経験ゼロだった。 読書しか趣味がない……というか、どっぷり本の虫(今思えば本のオタク)だったから、生身の人間、しかも手の届かないところにいる人にあそこまで熱意を向けられるのが不思議で仕方なかったのを覚えている。 AKBに関して言えば、4つ下の妹がハマっていたので曲やメンバーはそこそこ知ってはいたけれど、熱烈に追いかけている「オタク」の行動は、あの頃の私には…