技術について解説した書籍の事。 そのサイズや厚み故に置き場所に悩まされる技術者も多い。 また、これが一般の書店で手に入り、次々と新しい技術が登場したり、身につける技術の幅が広いために多くの技術書を読む必要のあるソフトウェア技術者向けには、雑誌で読み方の特集が組まれたり、技術書を読むための本まで発売されている。
はじめに 私は情報工学を学ぶ大学4年生で、来年度から大学院進学予定の者です。研究活動を行う学生として、技術書や論文を読むことは避けては通れません。そこで、それらを効果的に読む方法はないかと思い調べたところこの本に出会い、読むことにしました。 書籍情報 タイトル:「技術書」の読書術 著者:IPUSIRON、増井敏克 出版社:株式会社翔泳社 発行年月:2022年11月 ページ数:269ページ www.shoeisha.co.jp 概要 「読書にルールはない」 ということを前提にしながら、「技術書の選び方」「技術書の読み方」「アウトプットの仕方」について著者らが各々の考え方を述べています。 印象的な…
こんにちは。 株式会社ラクスで先行技術検証をしたり、ビジネス部門向けに技術情報を提供する取り組みを行っている「技術推進課」という部署に所属している鈴木(@moomooya)です。 今回は毎年春先の社内ビアバッシュで新人向けに「一歩目の学習方法」として発表している話をしようと思います。 学習とは この記事の対象 学習に対する向き合い方 まず最初は 学習作戦その1「ちょい足し学習」 例)HTTPメソッドを扱ったとき 学習作戦その2「外から情報を仕入れる」 よくある情報源 技術書 技術同人誌 ウェブサイト 勉強会 SNS 飲み会 GitHub 脱初級者 手を動かす(検証と実践) 自由にできるサーバー…
以前こんなブログを書きました。 blog.m-ito27.com 「勉強にはなった部分がたくさんあるが、意味が分からない点も多かったのでもう少し力をつけてまた読みたい」といったことを書きました。 ということで、約1年半経ったのでリベンジで読んでみました。 すると、今度はすんなり理解できる部分が多くなっていて、少しは成長できているな、と嬉しくなりました。 なるほどと思った点と感想を簡単にまとめました。 第1章 オブジェクト指向設計 世界をあらかじめ決められた手続きの集まりと考えるのではなく、オブジェクト間で受け渡されるメッセージの連続としてモデル化する。 読書メモ: Aが何かをして、Bがこうなっ…
こんにちは。 今回は『これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本』をご紹介します。 これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本 作者:Capybara Design,竹内 直人,竹内 瑠美 翔泳社 Amazon 『これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本』は、Webデザインの基礎を学ぶ人々にとって理想的な入門書です。この書籍は、HTMLとCSSの基本的な概念から始まり、実践的なWebデザインの技術までを網羅しており、初心者でも容易に理解できるように構成されています。著者は、Webデザインの基…
こんにちは。 今回ご紹介するのは『Python3年生 ディープラーニングのしくみ』です。 Python3年生 ディープラーニングのしくみ 体験してわかる!会話でまなべる! 作者:森 巧尚 翔泳社 Amazon ディープラーニングという複雑な分野を非常にユニークかつユーザーフレンドリーな形で解説した1冊。この書籍は、Pythonを学び始めてから3年程度の読者を対象としていますが、その内容は初心者から中級者まで幅広くアピールすることでしょう。 まず注目すべきは、本書が採用している「会話形式」のアプローチです。この手法は、読者が2人のキャラクターの対話を追う形で、ディープラーニングの基本から応用まで…
技術者のためのテクニカルライティング入門講座作者:髙橋 慈子翔泳社Amazon 商品の説明 生産性が向上し、相手に伝わる論理的な技術文書の書き方日本では、「文書は論理的かつ簡潔に記述する」という、当たり前のテクニックを学ぶ機会があまりありません。 そこで本書では、忙しい技術者の方でも「テクニカルライティング」を通じて、相手に伝わる技術文書を効率よく 書けるようになるテクニックを多数紹介していきます。 ユーザーマニュアルや障害報告書、提案書といった実務直結の文例を多数掲載しているので、すぐに業務に役立てることが可能です。 新人~中堅の技術者の方だけでなく、管理職の方も添削指導のお手本としてご利用…
読んだ本 Efficient Linuxコマンドライン ―開発と自分に磨きをかけるLinuxのテクノロジー作者:Daniel J. Barrettオーム社Amazon オライリーではPDFの電子版も買える。目次も確認可能。 感想 Linuxでbashを利用して効率的に作業を行うためのTips集という感じの書籍。 Linuxを普段CUIで利用する上で知っていたら便利な知識が記載されているのだけど、とてつもなくディープなことばかりが書かれているというわけではない。「あ、そういう使い方もできたのね」くらいでさらっと流してしまう感じの知識も多く、他のLinuxの書籍を読んでいたら感動は少ないかもしれな…
はじめに こんにちは、Google Cloudのオブザーバビリティ/SRE担当者です。出張中で発売日にきちんとした記事が書けなかったのですが、去る2月24日に私が翻訳しました『効率的なGo―データ指向によるGoアプリケーションの性能最適化』という書籍がオライリー・ジャパン社より出版されました。書店ならびに各社オンラインストアでご購入いただけます。 www.oreilly.co.jp 効率的なGo ―データ指向によるGoアプリケーションの性能最適化作者:Bartłomiej Płotkaオーム社Amazon 電子書籍版はオライリー・ジャパンのサイトにPDFおよびEPUBでの提供がありますので、そ…
概要 www.oreilly.co.jp 課題を実装するにあたって、本質的じゃない部分(ハードウェアシミュレータの使い方)でハマることがあったのでメモ。 バス ピンで多ビットを表現する場合は以下のように記述する。 CHIP Test { IN in[16]; // 0000 0000 0000 0011 PARTS: // 配列のような記法で多ビットの一部を入力に指定できる。この例の場合 a=1, b=1 になる Or(a=in[0], b=in[1], out=a); // 範囲指定も可能 Or8Way(in=in[0..7], out=b); // 出力も範囲指定できる。こうすることで、1…
そういえばこの間とある本屋のコンピュータ関連する書籍ののころで、中高生くらいと思われる人が本を少しちゃんと?読んでのを見かけ、今はこれくらいの年齢(見た目で判断)でもちゃんとした感じの本をみたりするんだーなんて思ったら、棚に戻した本がマルウェアのうんたらみたいな書籍でびっくりしたというか。目的わからないので何とも言えませんが、時代は変わったのかなーと思った場面でした。 そういえば今年の初めころに意を決して(最近の技術に触れる)買った技術書、積まれてる・・・
🗒 今日の学び 引き続き、バックエンド実装がタスクとして続くスプリントなのでバックエンド系の学びが多め。 zenn.dev zenn.dev zenn.dev 副業でやってるNestjsも調べていきたいのですが、なかなか時間がありません。明日やります。 🐸 ふりかえり PRのレビューが多かった一日なのですが、レビューってどう考えてもGitHubの画面でやるより一旦PR出てるブランチにチェックアウトしてローカルのIDEで確認する方が絶対いろんなことに気づける。 Kotlinのランタイム周りの知識もといJVM周りの周辺知識不足を感じるのでこの辺もおいおい調べていきたい。GitHubにはissueと…
ChatGPTをはじめとする、AIチャット。この背景にあるのがLLMで、日本語では、大規模言語モデルと呼ばれています。どのような仕組みで、テキストの意味を理解して、テキストを生成しているのか。LLMに関する用語を中心に解説します。 LLMとNLP(自然言語処理)の関係 人間が使う言語をコンピュータに理解させるための技術として「NLP(自然言語処理)」があります。 たとえば、日本語や英語などで書かれた文章が与えられたとき、その質問に答えたり、翻訳したり、要約したりすることが該当します。これらの処理をするためには、与えられた文章の文法的な構文を把握しなければなりません。 英語であれば、スペースで区…
YouTube投稿、今でも『MC-8』を、ご愛用になっている人達へ あの頃と時代は変わったよと、『Analogue-Synthesizer』は、『Digital-Synthesizer』へと変わりましたが、その『Digital-Synthesizer』を作れる人もほとんどいないと思います。そんな中、今は、パソコンの『DAW』と言う、『MC-8』なんて問題にならないほど優れた機能の、パソコンのApplicationも有ります。 唯、時代の流れという物は、Synthesizer奏者から、エレクトーン奏者へと時代は変わりました。 僕自身、テクノミュージックを始め、多くの人達に、影響を及ぼしてきたと思…
本の出版記念に書店巡りをしてきました! いや〜〜〜〜〜〜〜〜楽しかった!!!!! 何が楽しいって?そりゃ本屋に行けるからだよ!!!!! 本屋!!!!心のオアシス!!!!困ったときの駆け込み寺!!!! 本屋好きすぎて本屋のバイトの面接を受けた私!!!!(しかし時給30円の違いで本や併設のカフェではたらくこととなる) 担当編集の方と1日で5軒まわりました。しかもアポの順番の関係で四ツ谷集合→秋葉原→新宿→池袋→丸の内→吉祥寺という、東京の地理に詳しい方ならわかるいったりきたりルート!!いや〜犬の散歩で鍛えられたこの足腰がなかったら死んでたね(担当編集者は平気な顔してた)!! まずは四ツ谷!翔泳社さ…
記事の内容 この記事では、人工知能や認知科学に関するおすすめ本を紹介します。 読み物的な入門書から理論系の本まで、できるだけ幅広く紹介したいです。 色々なテーマの本を読んでいますが、人工知能は理論的にも、実社会的にも、とても面白い話題ですよね。今後も目が離せません。 それでは、目次をどうぞ。 記事の内容 人工知能と認知科学について 認知科学 心と脳 認知科学入門 安西祐一郎 教養としての認知科学 鈴木宏昭 類似と思考 鈴木宏昭 人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 認知科学への招待 大津由紀夫 コミュニケーションの認知科学1 言語と身体性 認知科学への招待 苫米地英人 知能の物語 中島秀之 …
モチベーションクラウドのエンジニアをしている白倉です。先日社内にて、「技術書ペラワングランプリ」という取り組みを実施しました。本取り組みの紹介をしつつ、開発チームの雰囲気を感じていただけたらいいなぁと思い、筆を執ります。 技術書ペラワングランプリとは 技術書ペラワングランプリとは、技術書をスライド1枚で紹介し合い、最も印象に残った発表を決めようという取り組みです。 いい感じのフォントを見つけて準備したスライドから抜粋 広くモチベーションクラウドに関わるメンバーは、週に30分ほど「DSM(Developer Squad Meeting)」という時間があり、開発に関する重要なお知らせから、比較的軽…
こんにちは、虎の穴ラボのA.M.です。 今回は書籍のご紹介です。 読んだきっかけ 直近のタスクで自身の生産性があまり良くなかったので、何か良い本がないか探していたところ、この本を見つけました。 試し読みをしてみたところ、以下のような内容があり、自分の課題に対して解決策が書かれているように感じたので、購入しました。 どうやったら不得意なことでも効率よく人並みのことができるのか 「思考法」(マインドセット)が高い生産性を形づくっている AI時代を生き延びる思考法 基本情報 タイトル 世界一流エンジニアの思考法 著作者名 牛尾 剛 ページ数 222ページ 発売日 2023/10/23 発行 文藝春秋…
atsushieno/ktmidiにMIDI-CIの機能をあらかた実装していた経験をもとに、しばらく時間をとってM3 2024春および技術書典16に向けて新刊「MIDI 2.0 MIDI-CIガイドブック」を執筆していた。並行してktmidiでMIDI 2.0トランスポートのプラットフォームMIDIアクセスAPIサポートを追加していたこともあって(これについては先日書いた)、これでMIDI-CIを含むMIDI 2.0関連技術は(USB-MIDI 2.0など個別のトランスポートを除いて)だいたい理解したと思う。 MIDI 2.0 MIDI-CIガイドブック 目次等はこちらから: androida…
業界最大200万冊以上が読み放題のキンドルアンリミテッドをご存じですか?スマホやタブレットなどでスマート読めるから、読書を習慣化するの最適です。 実は、日本人の半数以上は、月に1冊も本を読んでいません。1冊でも読めば上位50%入り。仕事や勉強でライバルに差をつけられます。 この記事で、アマゾンの電子書籍読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」のメリットと、おトクなはじめ方をまとめました。賢い使い方がわかるヘビーユーザーインタビューや、最新のおすすめ書籍も紹介します。 ぜひ、ご覧ください。 ダイジェスト キンドルアンリミテッドは、業界最大200万冊以上が好きなだけ読み放題。小説、ビジネス本、実…
概要 3 年ぶりに達人プログラマー(第 2 版)を読みました。 感想を書きます。 概要 前提 読了時間 目的 感想 次に関連で勉強すること 前提 本書は、一度読書済です。そのため、割と読むのが早かったと考えています。 読了時間 3 時間程度で読み終えました。 一度読書済のため、本書の主張と見解が一致している部分や深堀しても現時点では得られるものが少なさそうな箇所を簡単に読み飛ばしました。 目的 本書を読んだ理由は以下です。 個人の zenn の scrap 「ソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構え」を実践するの実践内容に含めていた。特に、習慣的な部分を読み直したかった 2021 年新卒でエ…
こんにちは。 前回の2023年と2024年4月までの振り返り【プライベート編】に続いて、お仕事編です。 前回の記事はこちら。 ishikawa-pro.hatenablog.com 本業 去年は、新卒の頃から関わっていたサービスをクローズしました。裏側は社内のプラットフォームとして生きているのですが、外向けのサービスとしての側面は終了しました。いろいろ関わってきたので感慨深いです。 あと去年から、会社のこれから1年や数年先の技術戦略を考えたりするのに関わるようになりました。これは、半年に1回くらい職種別でいろいろロードマップを引いたりする取り組みで去年から始まりました。僕はバックエンドエンジニ…
本記事では『技術書の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック』を読んだ感想を述べる。 この本をまだ読んだことがない人が読むかどうかを判断する材料になれば幸いである。 「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック 作者:IPUSIRON,増井 敏克 翔泳社 Amazon どんな本か この本には本を選ぶこと・本を読むこと・情報発信することの3つの主題について二人の著者それぞれが持つノウハウ等がまとめられている。技術書の読書術というタイトルでありながら、それだけにとどまらずエンジニアが勉強をする上での心がけと手法について触れている点が特…
因果推論: 基礎から機械学習・時系列解析・因果探索を用いた意思決定のアプローチ作者:金本 拓オーム社Amazon著者の金本さんからご指名でご恵贈いただいたのが、こちらの『因果推論 ―基礎から機械学習・時系列解析・因果探索を用いた意思決定のアプローチ―』です。正直に白状しますと、因果推論とタイトルにつく技術書はここ数年でゴマンと出版されており、本書も紙冊子で頂戴したものの僕はあまり期待せずにページをめくり始めたのでした(ごめんなさい)。 ところが、ほんの数ページめくっただけでその内容に僕は仰天しました。グラフィカルで実務家にとっての分かりやすさを重視した因果推論の解説と実践にとどまらず、現代的な…
宣伝宣伝〜!!!私が書いた書籍「つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門」が発売になりました〜〜〜!!!チリンチリン〜〜〜!!! 前回、本書を執筆するに至った経緯などについて書いたため、今回は純粋に宣伝ブログになります。 blux.hatenablog.com 本のリンク https://www.amazon.co.jp/dp/4798183962 つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門の概要 目次は以下の通りです。 Part 1:つくってみようKubernetes Chapter 1 Dockerコンテナをつくってみる Chapter 2 Kubernetesクラス…