悠久の今 此の世は今しか存在し無い、昨日すらもう無い、明日は未だ出来て居無い。昨日すら無いのに、彼の世が在ると、講談師の如くに、大嘘を吐いて、蔵を建てた俳優が昔居た。300年先の未来に行けても、三日前の過去に戻れぬ浦島太郎の悲劇が有る。二台の原子時計を使って或る実験をした人が居た。二台の原子時計を正確に校正し、一台を飛行機に乗せて、世界一周の旅に出た。世界一後に二台の原子時計の時刻を比べたら、僅かに世界一周をした時計の方が遅れて居た。遅れて居ても今と言う時刻に在るのも不思議で有る。地球は自転して居るので、同じ時刻に同じ場所に在るのが不思議で有る。此の世は今しか無いが今の同時を感じる事は殆ど無い…