はじめに 「なかなか言葉が出ない」 発達支援の現場ではよく聞く悩みです。 保護者からも、 「いつか話せるようになりますか?」「言葉を増やすにはどうしたらいいですか?」 という相談を受けることがあります。 もちろん、言葉でコミュニケーションが取れるようになることは大切です。 しかし、支援を続ける中で私たちが感じたのは、 本当に大切なのは『話せること』ではなく『伝えられること』なのではないか ということでした。 今回は、発語がほとんどない状態から少しずつ自分の思いを伝えられるようになった、重度知的障害のある小学5年生の男の子の事例を紹介します。 発語がほとんどなかった小学5年生 今回紹介するのは、…