日曜日、奈良に住む友人と近鉄奈良駅前に建つ行基さんの前で待ち合わせた。 ’23年12月に孫娘といっしょに奈良公園、東大寺、二月堂界隈を訪れて以来となった。2年前でも観光客の増加を充分に感じていたが、想像以上の人、人、人! 私もその賑やかしの一人なのだ。 猿沢の池のほとりのベンチがあいたので腰を掛けた。会うのは久しぶりでも、静かな方でホイホイと話がはずむという感じではなく、ふたりの間でぽっつぽっつと話は途切れず続くのだ。文学の話も交わせる友人だが、串田孫一の作品を愛読すると聞いたのは初耳だった。知らないこと、こちらがつつかないと表に出てこないことはまだまだたくさんある。 「近くにいても気づかない…