昨日、休暇を取ってシネマヴェーラ渋谷で「嵐が丘」を見てきました。エミリー・ブロンテの「嵐が丘」は繰り返し映画化されていますが、今回見たのはウイリアム・ワイラーが監督した、ローレスンス・オリヴィエとマール・オベロンが主演した1939年版です。以下、ネタバレ有りです。舞台はイングランドのハワード村。村の周囲には強風が吹き荒れる荒地が広がり、主人公キャシーが生まれ育った屋敷は「嵐が丘」と呼ばれています。キャシーは荒地に咲くヒースの花を愛する田舎娘であり、屋敷の使用人の若者ヒースクリフに共感し、荒地の大岩の下で愛を語り合います。しかし一方で裕福な暮らしにも強く憧れており、ヒースクリフを我が身のように愛…