原題:Adismos de Passion / Cumbres Borrascosas
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原題:WUTHERING HEIGHTS
原題『Wuthering Heights』 著者 エミリー・ブロンテ 1847年発表(発表当時の筆名はエリス・ベル)
イギリスのヨークシャーに建つ二つの館の二つの家系の物語。
今日は雨がぱらつくぐずついた天気で、昨日までの暖かさから打って変わって肌寒い一日となりました。 くるみさんは暗い台所で寝ていますが、背中の模様が蛾の羽に見えるのは私だけでしょうか。 居間のエアコンを入れたところ、やって来て暖かい風に当たっているくるみさん。 このスリムな姿、写真を撮る角度で印象が変わります。 お父ちゃんの膝の上に乗り、一緒にテレビを見ます。 上の写真とくらべると別の猫のようです。 チャンネルを変えたところ、突然テレビの前に走り寄ったくるみさん。 くるみさんが食い入るようにみているのは「嵐が丘」です。 目が悪いくるみさんは昔の白黒映画がお好みのようです。 ※本当は馬や羊が草原を走…
最近、報道の見過ぎでメンタルがやられている。 正気に戻るため?読書をするようになった。(今までサボってただけだ…)。 もともと、ブログを始めた理由の一つが「文章を書くことを上達させたい」。 サボるから上達しない→上達の兆しが見えないのでサボりがち。 という悪循環を長らく続けている。 なぜ執筆が止まるのか。 記事を書き始めて「うわ~、上手にまとまらないよ!」と思うことが多く、そこでペンが折れる(心も)。 そして、記事の投稿がぱったり止み、あっという間に数日経つ。 恐ろしい。 やっぱり、書き続けなくちゃね。 何年もブログをやっている人は尊敬に値する。 文章を書くことを仕事にしている作家さんたちは、…
最近、小説書いてる時にこれをエンドレスで流して聴いてます。 昔からケルト音楽大好きだけど、この歌はどっちもそういう雰囲気があって、めちゃくちゃ刺さる。 www.youtube.com www.youtube.com めちゃくちゃ切ない気分になります。 たぶんどこかの人生でアイルランドとかに居た事があると思います。 『嵐が丘』っていうアイルランドだったかイギリスの昔の激重鬱エンドの話があるんだけど(主人公二人は想い合ってたのに結ばれないやつ)、あの話で描かれる泥でドロドロの野原とか、冷たくて寒い家の中の描写とか、なんか刺さるんですよね。 夢でも、自分が17歳くらいの金髪の女の子でガサッとした素材…
おはようございます。MV ソムリエのひよこです。実はこのブログは朝に書くことが多く、今までの「こんばんは」という前フリは嘘でした。 Wuthering Heights【 Kate Bush 】 小悪魔ケイト・ブッシュの 1978 年のヒット曲。朝っぽいナンバーです。 そういえば邦題の「嵐が丘」って小説も高校生くらいの時に読んだけど、内容を一切憶えてない。。 THE KICK INSIDE (2018 REMASTER) アーティスト:KATE BUSH Warner Music Amazon 今日も一日。 //
Cloudbustingというのは、イギリスを代表する女性シンガー・ソングライターの1人、ケイト・ブッシュが1985年に発表したアルバム「愛のかたち」(原題:Hounds of Love)に収録されいる曲です。 *"cloudbusting" は「雲を破壊する、退散させる」 という意味になります。(そう言えば、ghost bustersという映画がありましたね)そこから転じて、 心の暗雲(不安)を晴らす という意味になるみたいです。 クラウドバスターというのは、オルゴン・エネルギー(気あるいはプラーナのようなもの)を発見したフロイト派の精神分析家でもあったウィルヘルム・ライヒ博士が考案した雨を…
エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を読んだ。モームが世界十大小説に選んでいる超有名作品。魅力的なタイトルに誘われて読み始めたのだが、噛み応え十分、ブロンテが自在に繰りだす愛と復讐の世界に翻弄されることになった。 イングランド北部ヨークシャー地方。ヒースの荒野が広がる丘陵地に佇む「嵐が丘」屋敷と「スラッシュクロス」屋敷。二つの屋敷を舞台に、家族三代にわたる愛と復讐の物語が展開する。失われた愛への思いが、主人公を復讐の狂気へと駆り立てる。怒りと怨念の物語は、復讐の完結に向かって突き進む。余りにも狂おしく暗く救いがないのだが・・。 作者が主人公ヒースクリフの怒りと狂気に託したものは何だったのだろうか。社…
ワザリング・ハイツ 〜嵐が丘〜 Wuthering Heights youtu.be 原作がある作品について話すとき「映画化」と「映像化」というように言葉を使いわけるようにしている。この二つは似て非なるものだ。 ヨークシャーで生まれ育ったブロンテ家の次女、エミリー・ブロンテが書き上げた『嵐が丘』は幾度となく映画化されてきた。自分は『嵐が丘』という作品の大ファンで、その映画化作品もいくつか見てきた。その中には良い作品もいくつかあった。だが、それらは『嵐が丘』の「映像化」でしかなく、「映画化」されたものとして満足いくものはなかったように思う。 しかしこのアンドレア・アーノルドが監督をした『ワザリン…
13 COME RAIN COME SHINE(2013) はい、今回は布袋寅泰の13枚目のオリジナルアルバム、「COME RAIN COME SHINE」をご紹介しましょう。このアルバムは、一言で言えば、まるで第二のデビュー作のような、清々しい音が特徴の作品です。サウンド的には、前々作の「AMBIVALENT」が最も近いですね。同作と同じように、本作はドラムが全て生演奏で、実にシンプルなバンドサウンドだけで構成されています。ただ、「AMBIVALENT」の楽曲は、どこか一筋縄ではいかない、ちょっとひねくれたような曲ばかりでしたが(そしてそれが魅力でもありましたが)、今回はその真逆で、全曲がシ…
執筆したいという意欲はあるものの、全くアイデアが浮かばないということがあると思います ただ、この「アイデアが浮かばない」という状態も多岐にわたるのかもしれません 例えば、何の構想も浮かばない状態から、冒頭や最後のシーンのように最後の1ピースが埋まらないこともあるでしょうし、どうしても必要なトリックスターの造形が定まらないなど、アイデアが浮かばない状態というのは、たくさんの状況があります プロであれ、アマチュアであれ、執筆をする者としては、いつも悩んでいるのがこの問題です ということで、個々によってケースが違うので、包括的な一つの解決策などはありません 人によって、抜け出し方は全く違うとは思いま…
最近あまり本を読んでいないのよね。 ネットが無かった時代は、かなり読んでいたと思う。 2020年の目標は 「本をたくさん読む」にしようかな。 youtubeでバラエティとか見るの止めてさ。 音楽から、本や映画に興味を持ったり、美術に興味を持ったりするんだよね。 中学生の時、「嵐が丘」や「1984年」を読んだのも、ケイト・ブッシュやボウイーの曲を聴いたからだ。 本好きのミュージシャンは本を読んで曲のイメージが湧くんだね。 それで、今回は本好きプレイリストを作ったよ。 Wuthering Heights / Kate Bush<1978> (「嵐が丘」 エミリー・ブロンテ著) 風の強い荒野の草の上…
かつて高山寺を訪ねた そこここに明恵上人の魂を感じた 20年ゆうに経った今も心静かに蘇る 映画「嵐が丘」の重く暗い情景そして登場人物の表情 聖書をなぞるかのごとく人間の存在の神秘を30そこらで紡いだエミリー・ブロンテ 孤高の魂 己の闇(ヒースクリフ)を覗く勇気 死をかけて貫いた人間存在の追求 魂の旅そこから得た真理 通常の人の何倍も凝縮し生ききったその生き様 キャサリンの影ヒースクリフ 影を否定したなら光も消える この真実を命を削って描き切り己の死を自ら受け入れ燃え尽きて逝った短いしかし濃密な一生 そう書いたとき同じく夭逝したシモーヌ・ヴェイユの顔が浮かんだ あかあかやあかあかあかやあかあかや…
本の声を聞くことができる榎木むすぶが、ある古書店で耳にした助けを呼ぶ声は、新刊書店で万引きされて売られてきたという、志賀直哉「小僧の神様」だった。その書店では、同じ少年たちによって犯行がくりかえされているという。 本の声に導かれて様々な事件に巻き込まれる短編シリーズの2巻目。正確には、もともとの原点にあたる長編作品があって、こちらはスピンオフということになるようで、僕はそのエピソード0的長編は未読。それでも楽しめるようには出来ているのだけど、ところどころ読んでいた方が分かりやすいのかと思う箇所も。 本の声を聞くという特殊能力を何の屈託もなく受け入れて、“恋人”の夜長姫にデレっぱなしの主人公に、…
なんのこっちゃ、のタイトルですよね( ´∀` ) 今NHK・BSで放送があった「嵐が丘」~Wuthering Heights~を何回も見返しているんです。 途中で寝てたり、時間が無かったりで。 1939年アメリカの作品になります。 昔から好きな小説で特にこの話は、強烈ですよね。 私はこの小説や映画でイギリスのイメージは荒れた丘にヒースの花、、、、になっていました( ´∀` ) ヒースとは荒れた土地の事で、そこに咲く植物がヒースと呼ばれはエリカ属の植物の事らしいです。ヒースと言う名前の植物が有るわけではないのですね。 ヒースクリフだったら、一緒に散った花弁を片付けてくれるかしら? ( ´∀` )…
原作マンガは、まだ終わってないのでw← アニメだけ語ろうと思います。 基本、終わった作品のみブログに書くスタイル。 アニメは、1984年版と2005年版 どっちも見た。 1984年版は全23話。 2005年版は全51話。 個人的に、印象深く残ってるのは 1984年版。 絵柄、声優、主題歌・・・ 「ガラスの仮面」といえば 思い浮かぶのはこっちw 音楽が、いちいち大袈裟な感じが とても良いwww← オープニングでは、マヤがレオタードで 楽しげにダンス?してるけど 中身は、まったくそんな楽しげなものではなくw マヤが演技と向き合えば向き合うほど 周囲の嫌がらせに遭う話。 マヤが、普段は地味子だけど …
今回も、セクションタイトルの補足から触れていきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "A play of one's own":ヴァージニア・ウルフのエッセイ「A room of one's own」のタイトルが元ネタである。 このエッセイが日本語に翻訳されているのかどうかは分からない。(日本語版ウィキペディアには記事がないようである。) もし、このエッセイの日本語訳が見つかったら、邦題の「部屋」を「劇」に置き換えてもらえればよいだろう。 --------------- 普通にありましたね。 邦題は『自分ひとりの部屋』のようで、もちろん僕は未読ですけど…
ニェネントが朝からわたしの顔を見上げて、何かを訴えるようにニャアニャアとなく。じっさいに、わたしに何かを訴えている(要求している)ことにはまちがいないのだけれども、それが何を訴えているのかが、わたしにはわからない。朝の食事は出してあげたばかりだし、「遊んでちょうだい!」ということだろうかと、抱き上げて顔をなでてあげたりする。それで満足したのかどうか、やはりわたしにはわからない。「食事の量が少ない、もっと食べたい!」ということかもしれないが。 からだの具合が悪いことを訴えているのかとも思ったが、ニェネントのからだ全体、いろいろなところを触ってやっても、「そこ、痛い!」とかいう反応はないし、口臭も…
今回から本編最終パートになりますが、またまたかなり凝ったタイトルになっているようです。 いただいていたサブタイトルの補足から見ていきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "This way of grief":これはアメリカの詩人Adrienne Richの詩「Translations」からの引用である;詩はこちらで閲覧可能。 https://www.thenation.com/article/archive/five-poems-adrienne-rich/ この詩の中の「this way of grief」は、特に、夫に捨てられた女性の心情を表して…
またしてもイギリス文学からシャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』(原題:Jane Eyre, 1847)です。 これも英文科のお友達に紹介されたので読んでみましたが、『ダーバヴィル家のテス』と比べたらハッピーエンドですし、そんなに暗い話じゃなくてよかったです。 最初はカラー・ベルという男性の筆名で発表されていたそうです。 あらすじ 主人公ジェインは孤児で叔母のミセス・リードに育てられていました。しかし、そこではミセス・リードの息子のジョンやその妹たちにいじめられたり、ミセス・リードからも酷い扱いを受けていました。 ジェインは癇癪持ちで時々手のつけられないほど暴れたのでロー・ウッド養育院とい…
全6項目 ●代表作 ●著書「せめて一度の人生ならば」で語った主な映画12本 ●ドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」より1本 ●「ムービープラス」の「この映画が観たい」より「6月(#45)池田理代子のオールタイム・ベスト」より5本 ●「hominis.media」の「スペシャルインタビュー 漫画家・池田理代子」で語ったその他映画7本 ●著書「ワイン色のつぶやき」より 「嵐が丘(ウィリアム・ワイラー)」より 全6項目 ●代表作 漫画「ベルサイユのばら」、 「栄光のナポレオン-エロイカ(皇帝ナポレオン)」等 漫画家、声楽家、オペラ歌手、歌人、エッセイスト等で活躍する女性の池田理代子が影響を受けた…
※※横溝正史「車井戸はなぜ軋る」大下宇陀児「偽悪病患者」の真相・トリックに触れています※※ 横溝正史「車井戸はなぜ軋る」の再読を繰り返している。初めて読んだのは14歳の師走。金田一耕助がほとんど登場せず、全編を覆うヒリヒリするような憎悪と恐怖と疑心暗鬼に圧倒……というよりドン引きし苦手意識を長らく持つことになる。だが、年月を重ね、改めて読み返すと、書簡体ミステリならではのミスリードと語り口の巧みさに魅了された。そしてまた、色々と思うことが多々浮かんできた。 今回は拙いながらも可能な限りまとめてみようと思う。 ・書簡と語りについて 序章は「私」によるモノローグでK村と本位田家を中心とする三家の状…
今回で英語版全4巻中の3巻まで触れるパートがおしまいの感じですね。 3巻パート最後のセクションのタイトルも、やや特殊なもののようです。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Rezubian":「Lesbian」の日本語ローマ字表記を用いてみた。 漫画作中で用いられている、本来の表現を使っていただければよいであろう。 --------------- 日本文化の中でのレズビアンについて語る感じのようで、Lesbianを日本語っぽく表記した形ですね。 作中の表現でOKという話でしたがそれもイマイチつまらないので、普通の表記ではなく、日本語っぽいということから、平仮名…
今回で英語版第三巻パートにあたる残り2セクションを終えようと思っていましたが、案外2つ目のがかなりのボリュームで、こりゃちと長すぎるな…となったので、やっぱり1セクションずつで二回に分けさせていただきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Hot springs episode": このタイトルは、「エピソード」という語を「ある出来事」という一般的な意味で使用しており、ここでは特に、ふみが旅館の風呂で気を失い、日向子に話しかけるという一連の出来事を意味している。 また一方、ここでは「episode」を「あるアニメのエピソード」という特別な意味でも使って…
『メキシカン・ゴシック』シルヴィア・モレノ=ガルシア 青木純子/訳 ★ 早川書房 2022.5.9読了 ゴシック小説の定義はよくわからないけど、とにかく最初から最後までとてもおもしろく読めた。ストーリー性と重厚さを併せ持つ作品には最近巡り合っていなかったから満足出来た。 メキシコシティで自由奔放に優雅な生活を謳歌していた22歳のノエミは、ダンスパーティの最中に父親から呼び出しをくらう。1年前に英国人ヴァージルのところに嫁いだいとこのカタリーナから奇妙な手紙が届いたとのことで様子を確かめに行って欲しいと言われる。かくしてノエミは山の斜面の街にあるお屋敷を訪れることになったのだー。 舞台はもちろん…
例によって、めちゃくちゃ個人的な思い入れをこめた、長い前置きから始める。 結婚のメリットを結婚した人に尋ねると「弱ったときに誰かいてくれたら嬉しいじゃん」「家に帰ったとき誰かいてくれたら嬉しいじゃん」「ずっと独りだと思ったら怖くて」「孤独死はしたくない」等の返事がかえってくることがほとんどだが、それらの返答に1回も納得できたことがない。だって、一緒に暮らすってことがしたいなら、別に同棲でもできるじゃん。なんで役所に届け出なくちゃいけないのか。その人の親族や自分の親族にまで、「私たち一緒に生きていきます&この人以外と恋愛する自由を捨てます宣言」を、認めてもらわないといけないんだろう。 (ちなみに…
●494 嵐が丘 1939 男性が吹雪の中、「嵐が丘」と呼ばれる屋敷に泊めてもらう。その夜男性は窓からヒースクリフを呼ぶ女性の声を聞く。それを屋敷の主人に話すと主人はキャシーと叫び吹雪の中、家を飛び出して行った。戸惑う男性に屋敷のメイドが過去の出来事を話し出す。 かつてこの屋敷に住んでいたのはアーンショー。息子ヒンドリーと娘キャシーがいたが、ある日捨て子を連れてきてヒースクリフと名付け、子供達と共に育て始める。ヒンドリーは彼を毛嫌いしたが、キャシーは彼に惹かれ二人は愛し合うようになる。 しかしアーンショーが亡くなりヒンドリーが主人となると、彼はヒースクリフを馬丁として扱うようになる。それでもキ…