近くの公園を散歩していると、古木に白い花房がいくつも下がっており、陽の光に照らされて、きらきら輝いていました。ニセアカシアの花です。藤のように垂れさがる花房が特徴的で、いく筋もぶら下がる様は派手な印象さえ与えますが、近くに寄って見ると、ひとつひとつの花は、蝶のような姿がどこまでも可憐です。アカシアに葉の形が似ていることからニセアカシアと呼ばれたのだそうで、若木に棘があることから「ハリエンジュ」というのが正式な和名だと言います。いずれにしても、もう少しきれいな名前を付けてあげたいところです。梅雨入り前から初夏にかけてのこの時期には、可憐な白い花が目立ちます。唱歌『夏は来ぬ』の歌詞「卯の花の匂う垣…