大学時代から合気道を続けている。合気道の継続的な稽古は現在はしていない。だが、身体の開発への関心は続いている。 2025年にはじめて自分でテーマを設けて、その開発を継続した。2025年のテーマは呼吸だった。呼吸の際に、背中側も一定程度関与できるようになった。精神的にも安定感が増した気がする。 2026年のテーマは「手」にした。このエッセイでは、手に関する雑感を書きたい。 達人の手 昔、古武術の達人の講習会に参加したことがある。そこで印象に残っているのは、その達人の手だ。前腕部から手首、手の甲にかけて、細かい筋肉が発達していた。細かく発達していた筋肉は、達人の繊細な動きを可能にしていたのだろうと…