悲しいことに、飼っていたメダカが1匹死んでしまった。大きさは3㎝くらい。野生個体だけに採集時の年齢は不明だが、寿命なのかどうかはわからない。突然死だった。 餌食いもよく、人にも慣れていた個体だけに、寂しさもひとしおだ。フィルターの吸入口にへばりついた亡骸を見たときは、数秒周りから音が消えたのをまだ覚えている。 ―が。 これが何を意味するかというと、水槽にいるメダカが残り一匹であるという現実だ。メダカの学校が廃校の危機。これは看過できませぬ。 メダカは、目で相手を識別できるという特殊能力を有するという。つまり自分はオイカワとは別の存在だと理解している可能性がある。すなわち自分が孤独ということも。…