「火山のふもとで」 松家仁之 著 新聞の書評で紹介されていた、2012年初版の建築家とその設計事務所の話。図書館で予約して、読むのを楽しみにしていました。 単行本で380ページの長編です。私の後にも予約が続いているので、週末にまとめて読み切りました。(現在、文庫本も出ています。) 読んだ感想は、洗練されていてヒーリング効果抜群でした…!建築家や設計事務所の日常がとにかくリアルで、建築業界の方が書いたのかなと思ってしまうほど。まだCADが普及する前の今から30年前くらいの時代設定で、手書きで図面を書いている描写が新鮮です。夏の軽井沢の山荘における設計業務や日々の食事、そして恋愛模様を穏やかに描き…