猪苗代湖は、福島県中央に位置し、耶麻郡猪苗代町、会津若松市、郡山市にまたがる構造湖。
面積は103.32km²*1、周囲長は50kmで日本で4番目に大きな湖。最大水深は93.5m。
流入河川は大小あわせて21あるが、その中で一番大きい川は長瀬川で、湖水の40%を占めるとされる。長瀬川は途中で酸川が合流するが、酸川はその名の通り強酸性(pH2程度)であり、硫黄鉱山からの地下水や沼尻・中ノ沢の温泉の影響を受けて、多くオン金属イオンを含んでいる。
長瀬川に合流すると、中和によって酸性度が下がるが、それでもpH3〜4と、強酸性を示しており、このことが、猪苗代湖がきれいな状態に保たれている要因となっていた。
しかしながら、この20年ほどの間に、酸川を流れる酸性水の量が減ったことと酸川の酸性の濃さが薄くなったことに起因して、湖水の中性化が進み、水質の悪化が懸念されている。
一方で、流出河川は大きく2つあり、1つは日橋川(阿賀野川水系)から日本海に流れ、もう1つは安積疏水(阿武隈川水系)から太平洋に流れる。
*1:猪苗代町48.40km²、会津若松市28.90km²、郡山市26.02km²