私にとっての『帰省』は、文字通り『生まれ故郷に帰り親の安否を問うもの』だけれど、夫と子供にとっては『旅行』なのだ。 折角なので私の大好きな国立公園でも案内しようと思ったのだけれど、母が『田んぼアート』をゴリ押ししてきたので、観光の始まりはそこに決めた。 私の『田んぼアート』の記憶は、前回の帰省の時が最初で最後だ。ちょうど『田んぼアート』元年だったように思う。その年は、県を代表する山が表現されていた。黄緑色と緑色の稲で、ノコギリ屋根のような山が描かれていた。単純な作品だったけれど、稲によるアートなんて発想が全く無かった私には、十分感動的だった。 あれから数年、二箇所に増えた会場を巡るべく、まずは…